欧米為替見通し:『安倍首相』と『バラク』の距離感
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日24日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感、環太平洋経済連携協定(TPP)の閣僚級協議が継続していることで上げ渋る展開が予想される。
「不安定の弧」の東端では、オバマ米大統領が尖閣諸島に言及したことで、中国と米国の「新型大国間関係」に亀裂が入り、習中国国家主席がプーチン露大統領寄りに傾く可能性が高まっている。西端のウクライナでは、米露の軍隊が集結しつつあることで、内戦勃発の可能性が高まっている。
日米首脳会談では、オバマ米大統領が「尖閣諸島は、日米安保条約の適用範囲」と譲歩したものの、安倍首相は環太平洋経済連携協定(TPP)で妥協しなかった。
昨晩、銀座の寿司屋に入る前は、「シンゾー」「バラク」とファーストネームで呼び合っていたらしいが、本日の共同記者会見では、「安倍首相」「バラク」という奇妙な呼びかけに変わっており、オバマ米大統領の苛立ちが窺える。
アベノミクスの「第4の矢」ともいえる環太平洋経済連携協定(TPP)の閣僚級協議が継続していることで、安倍トレード(日本株買い・円売り)は失速気味に推移している。しかし、日米共同声明が閣僚協議の結果が出てから発表される模様で、早期妥結への期待感が高まっている。
トゥルチノフ・ウクライナ大統領代行は、ウクライナ東部での武装集団の強制排除を再開すると示唆した。ラブロフ・ロシア外相は、「ウクライナ国内のロシア人や合法的権益への攻撃は、ロシア連邦への攻撃。攻撃を受ければ必ず対応する」と警告している。
【今日の欧米市場の予定】
17:00 独・4月IFO企業景況感指数(予想:110.4、3月:110.7)
20:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(レポレートは10.00%で現状維持の予想)
21:30 米・3月耐久財受注(前月比予想:+2.0%、2月:+2.2%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:31.5万件、前回:30.4万件)
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