後場に注目すべき3つのポイント〜神戸製鋼所、トヨタ紡織などが後場決算発表予定
[14/04/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・買い戻し一巡か、25日線突破は期待しづらい
・ドル・円は102円39銭付近、日銀の追加緩和観測の高まりで堅調に推移
・神戸製鋼所<5406>、トヨタ紡織<3116>などが後場決算発表予定
■買い戻し一巡か、25日線突破は期待しづらい
日経平均は反発。90.58円高の14495.57円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場がまちまちだったほか、注目されていた日米のTPP交渉については、甘利TPP担当相が会見で「大筋合意という表現はない」と伝えられるなか、売り優勢のスタートとなった。ただ、寄り付き直後につけた14327.60円を安値にその後じりじりと下げ幅を縮める展開となり、先物主導でプラスに転じている。もっとも、25日線が心理的な上値抵抗として意識されており、25日線レベルでの攻防に。
先物主導のなか、朝方に2%を超える下げとなっていたソフトバンク<9984>がプラスに転じるなど、インデックスに絡んだ商いの影響が大きい。一方、決算発表を受けての動意もみられ、川重<7012>が上げ幅を広げる半面、デンソー<6902>が急落するなど荒い値動きにも。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めている。セクターでは、鉱業、医薬品、電力ガス、鉄鋼、保険などが堅調。一方で、証券、不動産が小安い。
参加者が限られていることもあり、あっさり切り返しをみせている。ただ、昨日はTPPで合意できなかったことを手掛かりにした売り仕掛け、合意できずも日米共同声明発表で買い戻しといったところか。来週の金融政策決定会合での追加緩和期待などもありそうだが、日経平均の25日線突破は考えづらいところではある。
また、ザラバに決算を発表している企業に対して短期資金が集中しやすい。過剰に反応をみせるなか、様子見姿勢も強まりやすいだろう。ソフトバンク<9984>は寄り付き直後に7557円まで売り込まれた後に7817円まで切り返している。前引けは8円高の7749円だが、再びマイナスレンジに入るようだと、先物市場での仕掛け的な売買につながる可能性がありそうだ。
■ドル・円は102円39銭付近、日銀の追加緩和観測の高まりで堅調に推移
ドル・円は102円39銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していること、日本の3月インフレ率を受けて追加緩和観測が高まったことで堅調に推移。ユーロ・ドルは、1.3828ドルから1.3836ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測で上げ渋る展開。ユーロ・円は、141円52銭から141円75銭で推移。
12時16分時点のドル・円は102円39銭、ユーロ・円は141円65銭、ポンド・円は172円06銭、豪ドル・円は94円90銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は先物主導の展開、下値では日銀の追加緩和期待が下支え
・後場も先物動向を注視、テーマ物色は限定的で業績手掛かりの物色が主体
・神戸製鋼所<5406>、トヨタ紡織<3116>などが後場決算発表予定
☆後場の決算発表予定☆
■13時
東芝プラントシステム<1983>
アイシン精機<7259>
富士機工<7260>
豊田通商<8015>
ジェコス<9991>
■13時20分
ジェイテクト<6473>
■13時30分
神戸製鋼所<5406>
■14時
日本電設工業<1950>
三晃金属工業<1972>
トヨタ紡織<3116>
積水樹脂<4212>
エックスネット<4762>
日本高周波鋼業<5476>
愛知製鋼<5482>
エイチワン<5989>
トリニティ工業<6382>
豊田合成<7282>
相鉄ホールディングス<9003>
杉村倉庫<9307>
アイネス<9742>
JEUGIA<9826>
※上記スケジュールは予定になっておりますので、発表日時が変更になる場合がございます。
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:30 2月全産業活動指数(前月比予想:-0.7%、1月:+1.0%)
<KO>