25日の米国市場ダイジェスト:ダウは140ドル安、ウクライナ情勢や企業業績見通しを嫌気
[14/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは140ドル安、ウクライナ情勢や企業業績見通しを嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :16361.46 終値 :4075.56
前日比:-140.19 前日比:-72.78
始値 :16503.26 始値 :4125.16
高値 :16503.26 高値 :4126.98
安値 :16333.78 安値 :4068.10
25日の米国株式相場は下落。ダウ平均は140.19ドル安の16361.46、ナスダックは72.78ポイント安の4075.56で取引を終了した。ウクライナ情勢の緊迫化を嫌気して売りが先行。一部企業が決算発表時に慎重な業績見通しを示したことで、下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方、半導体・半導体製造装置や小売が下落した。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は、アナリスト予想に概ね一致する決算を発表したものの、業績見通しが慎重だったことから急落となった。通信半導体のブロードコムは予想を上回る決算を発表したものの、売上見通しが冴えずに下落。決済ネットワークのビザ(V)は決算で手数料収入が予想を下回り軟調推移となった。一方で、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)や携帯端末のアップル(AAPL)は決算が引き続き好感されており、底堅い動きとなった。
ソーシャル・メディアやクラウド、バイオ関連など昨年の株価上昇が著しかった成長株に幅広く売りが広がっている。来週は短文投稿サイトのツイッターや、電気自動車のテスラモーターズの決算に注目が集まりそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円15銭、ウクライナ情勢懸念でリスク回避の円買いが先行
ドル・円は101円96銭まで下落後、102円18銭まで上昇し、102円15銭で引けた。ウクライナ情勢に対する懸念や米企業決算への失望から、欧州株安、NYダウが下落する状況に、リスク回避の円買いが先行。その後、株の下落幅が縮小する局面で円の売り戻しもみられた。
ユーロ・ドルは、1.3830ドルから1.3847ドルで推移し、1.3835ドルで引けた。ユーロ・円は、141円04銭から141円43銭で推移し、ウクライナ情勢懸念に絡むユーロ売りは限定的だった。ポンド・ドルは、1.6796ドルから1.6821ドルで推移。ドル・スイスフランは、0.8803フランから0.8817フランで推移し、ともに小動きになった。
■NY原油:反落で100.60ドル、利食いや株安、米在庫絡みの売り
NY原油は反落(NYMEX原油6月限終値:100.60 ↓1.34)。ウクライナ情勢が再び緊迫化する状況にも、利食いや株安が嫌気されたほか、米在庫増が重石などの見方から、売りが優勢となり、101.39ドルから100.48ドルまで下落した。それ以降も、100.80ドル前後で戻りの鈍い状態になった。
原油の通常取引の開始は日本時間午後10時で、NYダウの取引開始は同10時30分だが、その30分の間に高値から安値がついた。その後は、NYダウが一時160ドル超の下落となる展開に、原油の上値は重い状態になったとみられる。
米在庫については、米エネルギー情報局(EIA)が23日に発表した週報(週次石油在庫統計)で、原油在庫が予想以上に増加し、記録的な積み上がりとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.95ドル -0.39ドル(-2.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.58ドル -0.36ドル(-1.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)158.24ドル -2.61ドル(-1.62%)
インテル(INTC) 26.26ドル -0.49ドル(-1.83%)
アップル(AAPL) 571.94ドル +4.17ドル(+0.73%)
グーグル(GOOG) 516.18ドル -8.98ドル(-1.71%)
フェイスブック(FB) 57.71ドル -3.16ドル(-5.19%)
キャタピラー(CAT) 104.69ドル -0.59ドル(-0.56%)
アルコア(AA) 13.33ドル -0.25ドル(-1.84%)
ウォルマート(WMT) 78.62ドル +0.31ドル(+0.40%)
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