前場に注目すべき3つのポイント〜ガンホー決算はコンセンサスを上振れ
[14/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:政策決定会合後の動向に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越し
■前場の注目材料:ガンホー<3765>の第1四半期営業利益は事前の観測報道やコンセンサスを上回る
■政策決定会合後の動向に関心
☆日経225想定レンジ:上限14500円-下限14350円
30日の東京市場は買い優勢の展開になりそうだ。29日の米国市場は、この日発表されたS&Pケース・シラー住宅価格指数、消費者信頼感指数の下振れを受け、FOMC(連邦公開市場委員会)で既定路線以上の量的緩和縮小はないとの見方から終日堅調だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の14445円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は28日の下落部分を吸収することになりそうだ。
指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>やファーストリテ<9983>などのほか、米国市場の流れから保険や銀行といった金融関連セクターへの関心も高まりやすい。円高一服で輸出関連なども注目か。もっとも、日銀の金融政策決会合を控えており、現状維持がコンセンサスながら、結果を見極めたいとする様子見ムードも強いだろう。そのため、買い一巡後はこう着感が強まる可能性がある。
展望リポートでは前回の物価見通しを上方修正するとの見方もされている。日銀の政策決定会合ではこれまでもイベント前に動意付き、現状維持、早期緩和否定発言などで売り仕掛けられる状況が続いている。ただし、今回は調整色が強まり、織り込まれていない状況でもあるため、結果を受けてアク抜け的な展開も期待したいところだろう。
物色は決算を手掛かりにした個別対応になりそうだ。ガンホー<3765>についてはコンセンサスを上回る格好であり、見直しが期待される。ソフトバンク<9984>は足元で調整が続いているが、傘下の米スプリントは赤字縮小が好感されて10%超の上昇をみせており、材料視されよう。
そのほか、米国土安全保障省は、ハッカー攻撃にさらされる危険があるとして、米マイクロソフト社の閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」を使わないよう警告した。セキュリティ関連へのテーマ物色も意識されよう。
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1790万株、買い1960万株、差し引き170万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月22日(火):210万株の買い越し
4月23日(水):650万株の買い越し
4月24日(木):210万株の売り越し
4月25日(金):480万株の売り越し
4月28日(月):250万株の売り越し
■前場の注目材料
・日銀の金融政策決会合結果を見極める展開に
・ソフトバンク<9984>が洋上風力発電事業に参入と伝わる
・ガンホー<3765>の第1四半期営業利益は事前の観測報道やコンセンサスを上回る
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 鉱工業生産指数(3月)
09:00 日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合、結果公表
10:30 毎月勤労統計(3月)
<KO>