欧米為替見通し:ウクライナ情勢と米国小売売上高に注目
[14/05/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日13日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢に警戒しつつ、米国4月の小売売上高を見極める展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(先行スパン1:102円78銭-先行スパン2:102円44銭)が抵抗帯として上値を抑えていることで「売りの時代」が続いている。
米国4月の小売売上高は、前月比+0.4%と予想されており、3月の+1.2%には及ばないものの、3ヶ月連続してプラスと見込まれており、米国の景況感の改善基調が確認されることになる。
住民投票で独立を承認したウクライナ東部2州(ドネツク州、ルガンスク州)は、5月25日のウクライナ大統領選挙のボイコットを主張しており、クリミア自治共和国同様に、ロシアへの編入を問う住民投票が計画されている、と噂されている。
ガスプロムは、35億ドルのガス代金の支払いが無ければ、6月3日から天然ガス供給を停止すると警告している。
国際通貨基金(IMF)は、ウクライナに対して170億ドルの金融支援を決定したが、ガス代金支払いのため32億ドルの融資をすぐに実施する、と表明している。
ウクライナ東南部でウクライナ軍と親ロシア派武装勢力との抗争が激化した場合、プーチン・ロシア大統領に、国境付近に待機させているロシア軍を「ロシア語を話す住民を守るための平和維持部隊」として派遣する口実を与えることになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 独・5月ZEW景況感指数(現状予想:60.5、4月:59.5)
18:00 ユーロ圏・5月ZEW調査期待指数(4月:61.2)
21:30 米・4月小売売上高(前月比予想:+0.4%、3月:+1.2%)
23:00 米・3月企業在庫(前月比予想:+0.4%、2月:+0.4%)
23:30 ラッカー米リッチモンド連銀総裁あいさつ
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