欧米為替見通し:ウクライナ発『5月に売り逃げろ』に要警戒
[14/05/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日14日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(先行スパン1:102円74銭-先行スパン2:102円44銭)が抵抗帯として上値を抑えていることで「売りの時代」が続いている。
住民投票で独立を承認したウクライナ東部2州(ドネツク州、ルガンスク州)が統合を模索し、クリミア自治共和国同様にロシアへの編入を問う住民投票を計画している、と噂されており、5月25日のウクライナ大統領選挙選のボイコットを主張している。
ウクライナ東南部でウクライナ軍と親ロシア派武装勢力との抗争が激化しており、ウクライナ暫定政権は、ロシアによる「宣戦布告無き戦争」が始まっている、と警戒を強めている。
プーチン・ロシア大統領が、国境付近に待機させているロシア軍を「ロシア語を話す住民を守るための平和維持部隊」としてウクライナ東部へ投入した場合、史上最高値を更新中のニューヨーク株式市場に「5月に売り逃げろ」という相場格言を思い出させることになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・4月失業率(予想:3.3%、3月3.4%)
17:30 英・1-3月失業率ILO基準(予想:6.8%、前回:6.9%)
18:00 ユーロ圏・3月鉱工業生産(前月比予想:-0.3%、2月:+0.2%)
18:30 英国中央銀行が四半期物価報告を公表
20:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:5.3%)
21:30 米・4月生産者物価指数(前年比予想:+1.7%、3月:+1.4%)
21:30 米・4月生産者物価コア指数(前年比予想:+1.4%、3月:+1.4%)
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