欧米為替見通し:200日移動平均線の攻防
[14/05/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日21日の欧米市場のドル・円は、25日のウクライナ大統領選挙に向けてリスク回避の円買い圧力が強まる中、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録やイエレンFRB議長の講演に注目する展開が予想される。
ドル・円の上昇トレンドは、2012年11月の安倍自民党総裁と野田前首相との国会での論戦後、ジム・オニールGSAM会長が、安倍政権誕生と円安を呼びかけた時から始まり、80円付近から105円45銭まで上昇した。
ドル・円の長期トレンドを支持する目安「200日移動平均線」は、本日は101円22銭にあるが、100円80銭まで下落したことで下回っている。
ドル・円が2012年11月に「200日移動平均線」を上抜けて上昇トレンドを開始して以来、下回ったのは、4回のみ(2013年10月8日:96.55円、10月25日:96.94円、11月7日:97.60円、2014年5月19日:101.10円)だった。
これまでの「200日移動平均線」の下抜けは一時的だったが、本日はウクライナ情勢への警戒感、日本銀行金融政策決定会合での現状の金融政策維持、黒田日銀総裁発言で追加緩和観測が後退したことなどで円買いに拍車がかかりつつあり、4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録やイエレンFRB議長の講演がハト派的だった場合、ドル売り圧力が加わることになる。
【今日の欧米市場の予定】
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+3.6%)
23:00 ユーロ圏・5月消費者信頼感(予想:-8.3、4月:-8.6)
23:00 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演(地域経済と雇用)
24:00 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がNY大学位授与式でスピーチ
01:50 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米経済と銀行)
02:30 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(4/29-30)
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