NY株式:ダウは158ドル高、FOMC議事録を好感
[14/05/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は158.75ドル高の16533.06、ナスダックは34.65ポイント高の4131.54で取引を終了した。一部小売企業決算が予想を上回ったことで買いが先行。20日の下落を受けて、値ごろ感からの買い戻しも散見された。前回の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公開され、出口戦略に関する議論はあったものの、即座に金融政策の変更などの行動に移すわけではない旨が強調されたことが好感され、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、メディアや自動車・自動車部品が上昇する一方、不動産が下落した。
宝飾品小売のティファニー(TIF)が予想を上回る決算を発表して上昇。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、ドイツやオーストリアなど欧州でのサービス地域を拡大することを発表して買われた。保険のAIG(AIG)はゴールドマン・サックスの投資判断引上げで堅調推移となった。タバコのロリラード(LO)は、同業のレイノルズ・アメリカン(RAI)による買収観測で両社とも急騰。一方で、ビジネス向けソフトウェアのセールスフォース・ドット・コム(CRM)は、決算で損失が拡大したことが嫌気され軟調推移となった。
連銀など監督当局が注意を促しているものの、利益水準に対して多額の借り入れを用いた買収(レバレッジド・バイ・アウト)が増加していることが懸念されている。
(Horiko Capital Management LLC)
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