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前場に注目すべき3つのポイント〜年金資金による資金流入への思惑は根強い

注目トピックス 市況・概況

28日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:成長戦略への期待感が高まりやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し
■前場の注目材料:三井不<8801>、公募増資などで最大3245億円調達

■成長戦略への期待感が高まりやすい

☆日経225想定レンジ:上限14700円-下限14590円

28日の東京市場は底堅い相場展開が期待されよう。27日の米国市場は、予想を上回る経済指標の発表が好感された。S&P指数は史上最高値を更新したほか、モメンタム株を買い戻す動きも継続しており、買い安心感につながりそうである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の14680円だった。円相場が1ドル102円台に乗せてきていることも、ポジティブ視されよう。

月末接近で年金資金による資金流入への思惑が根強い。また、自民党税制調査会は法人税の実効税率引き下げに関し、課税対象を拡大して財源を確保した上での引き下げを容認する方向で調整に入った。更に、政府が今年度末に期限切れとなる都市開発促進税制を2年ほど延長する検討に入ったとも報じられている。6月以降の成長戦略への期待感も高まりやすく、出遅れ感の強い銘柄への見直しが意識されやすいだろう。

物色としては、足元で自社株取得を発表する企業へ関心が集まっているが、GPIFなど公的年金がROEを取り入れたJPX日経400をベンチマークに採用。JPX日経400の普及が拡大する中、採用されていない企業にとっては、ROEの向上を狙い、株主還元策を拡充してくる可能性がある。そのため、低ROE、低配当利回りで、キャッシュリッチ企業を探る動きも強まりそうである。

また、三井不<8801>は27日、開発投資へ32年ぶりに資本の増強を決め、公募増資などで最大3245億円を調達すると発表した。資金は東京・日本橋地区をはじめ、東京都心部を中心とした再開発案件に投じる計画。公募増資による需給悪化が懸念されようが、成長戦略への期待感が高まるなか、成長投資として評価してくる動きが出てくるかが注目される。

■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1280万株、買い1350万株、差し引き70万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月21日(水):170万株の買い越し
5月22日(木):490万株の売り越し
5月23日(金):710万株の売り越し
5月26日(月):860万株の買い越し
5月27日(火):

■前場の注目材料

・米国株高を好感へ、年金資金による資金流入への思惑も根強い
・低ROE、低配当利回りで、キャッシュリッチ企業を探る動きが強まるか
・三井不<8801>、公募増資などで最大3245億円調達

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

09:00 黒田日銀総裁が講演(日銀・国際コンファレンス)

<海外>

09:10 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演(ルイジアナ州)



<KO>

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