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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は底堅い、中小型株が物色の中心

注目トピックス 市況・概況

28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・中小型株の強さが目立つ
・ドル・円は101円93銭付近、東京株式市場の下げ渋りで底堅い展開
・想定外のファイナンス発表で三井不動産<8801>が大幅安、大手ゼネコンの株高が目立つ

■中小型株の強さが目立つ

日経平均は小幅に続伸。6.55円高の14643.07円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。足元のリバウンドで過熱感も意識されているほか、円相場が1ドル102円手前で小康状態のなか、強弱感が対立している。ただし、寄り付き直後に14608.54円まで下げる局面がみられたが、その後は小幅ながらもプラス圏での推移に。

大型増資を発表した三井不<8801>が5%超の下げとなり、他の大手不動産株も売りが波及している。一方、首都再生が加速するとの見方や外資系証券による強気見通しなどもあって建設株が堅調。保険、金属製品、鉱業、水産農林などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、中小型株の強さが目立つ。

日経平均は小幅ながらプラス圏での推移をみせている。三井不<8801>については希薄化が嫌気されているが、売り一巡後は下げ渋りをみせており、成長投資を評価した流れに向かうかが注目されるところ。また、日経平均は75日線のほか、一目均衡表の雲上限が支持線として意識されている。GPIFなど年金資金の流入期待のほか、6月に発表を控えている成長戦略への期待感などもあり、下を売り込む流れにはなりづらいだろう。

また、ソフトバンク<9984>、ミクシィ<2121>辺りがプラス圏で推移していることも、安心感につながりそうである。一方、円相場が1ドル102円手前でくすぶるなか、全体としてはトレンドが強まりづらい面もある。政策期待からやや内需系寄りの個人主体による中小型株が物色の中心になりやすい。

■ドル・円は101円93銭付近、東京株式市場の下げ渋りで底堅い展開

ドル・円は101円93銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が下げ渋る展開となっていることで底堅い展開。ユーロ・ドルは、1.3628ドルから1.3638ドルで推移。6月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測、ウクライナ東部情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、138円90銭から139円10銭で推移。

12時16分時点のドル・円は101円93銭、ユーロ・円は139円00銭、ポンド・円は171円38銭、豪ドル・円は94円39銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は利益確定売りが上値抑制も、根強い資金流入期待が下支え
・想定外のファイナンス発表で三井不動産<8801>が大幅安、大手ゼネコンの株高が目立つ
・後場も中小型株が物色の中心か、出遅れ銘柄を探る展開へ

☆後場の注目スケジュール☆

<海外>

14:00 メルシュ欧州中央銀行(ECB)理事講演(日銀・国際コンファレンス)
14:45 スイス・1-3月期国内総生産(前年比予想:+1.9%、10-12月期:+1.7%)
16:55 独・5月失業率(予想:6.7%、4月:6.7%)



<KO>

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