欧米為替見通し:スタインFRB理事、退任
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日28日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ東部での武力衝突への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
ウクライナ東部での紛争が激化しており、ウクライナ軍の攻撃により、親露分離主義派の死亡者が増加しつつある。
ポロシェンコ次期ウクライナ大統領は、プーチン露大統領に対して紛争終結を要請しているが、プーチン露大統領がロシア系住民を保護する名目で、平和維持部隊としてのロシア軍を派兵する可能性は払拭されていないことで、予断を許せない状況が続く。
連邦公開市場委員会(FOMC)の理事会メンバーは、本日付でスタインFRB理事が退任することで、イエレンFRB議長とタルーロFRB理事だけになる。
フィッシャーFRB副議長、パウエルFRB理事、ブレイナードFRB理事の3名は、6月上旬の上院での承認を待たなければならない。
投票権を持つ地区連銀総裁は、ハト派が2名(ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁)、タカ派が2名(プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁)であり、6月1日に就任するメスター米クリーブランド地区連銀総裁は、クリーブランド地区連銀のDNAはハト派だが、勤務していたフィラデルフィア地区連銀のDNAはタカ派ということで、就任後の発言に要注目となる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・5月景況感指数(予想:102.2、4月:102.0)
18:00 ユーロ圏・5月業況判断指数(予想:0.30、4月:0.27)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+0.9%)
22:00 コンスタンシオECB副総裁会見
02:00 米財務省5年債入札(350億ドル)
ブラジル中央銀行が政策金利発表(11.00%で現状維持の予想)
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