今日の為替市場ポイント:米10年債利回りが低下
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日28日のドル・円相場は、東京市場では102円03銭から101円82銭で軟調推移。欧米市場では一時101円64銭まで下落し、101円84銭で取引を終えた。
本日29日のドル・円は、主に101円台後半で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的な円売りは抑制されている。日経平均株価が下落した場合、ドル・円の上値は一段と重くなりそうだ。
28日の米国債券市場で10年債利回りは一段と低下した。10年債利回りは一時2.433%近辺まで低下したが、この水準は昨年6月下旬以来となる。ドイツの5月失業者数が予想外に増加したことやウクライナ情勢のすみやかな改善に対する期待がやや後退したことが米国債利回りの低下を促した可能性もあるが、10年債利回りの低下傾向は3月下旬から続いている。
米量的緩和策は2014年末までに終了することが確定的となっているが、2015年前半までは政策金利は実質ゼロ金利の状態が続く可能性がある。2年債と10年債の利回り格差は現時点で2%以上あり、投資家がこの格差に着目して、2年債売り・10年債買いを行うことは当然と言える。米長期債利回りは2.1%近辺まで低下する可能性がある。
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