前場に注目すべき3つのポイント〜材料株への短期資金流入は継続か
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:個人主体による材料株物色は活発
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ<7203>が年内にも燃料電池車の市販に乗り出すとも
■個人主体による材料株物色は活発
☆日経225想定レンジ:上限14700円-下限14600円
29日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。28日の米国市場は手掛かり材料に欠ける中で利食い優勢となり、NYダウは5営業日ぶりに下落。29日発表の米1-3月期GDP改定値の内容を見極めたいとの思惑から、手控えムードも強かったとみられる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の14650円だった。円相場は1ドル101円80銭辺りと、引き続き102円手前での小康状態が続いている。
28日の日経平均は今年初めての5営業日続伸となり、こちらも短期的には過熱感が意識されやすい。一方で、GPIFに対する思惑や政府の成長戦略に対する期待感も強く、売り買いが交錯しやすいところである。テクニカル面では一目均衡表の雲を突破しており、14600円辺りに位置している雲上限が支持線として機能してきている。一服をみせたとしても、下値の堅さが意識されているなかでは、市場の先高感は後退しないだろう。
物色の流れとしては主力処が手掛けづらくなる半面、個人主体によるネット関連やバイオ関連などの出遅れ修正を狙った材料株への短期資金の流入は活発化しそうである。28日の東京市場ではマイクロニクス<6871>が強い動きが目立つなか、電池関連への物色に広がりがみられていた。トヨタ自<7203>は、病気やケガなどで歩行困難になった患者のリハビリテーションを補助するロボットの臨床研究を始めると発表。医療・介護ロボット関連への物色に広がりがみられる可能性がありそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1390万株、買い1490万株、差し引き100万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
5月22日(木):490万株の売り越し
5月23日(金):710万株の売り越し
5月26日(月):860万株の買い越し
5月27日(火):200万株の売り越し
5月28日(水):70万株の買い越し
■前場の注目材料
・資金流入期待による底堅さを見極め、材料株への短期資金流入は継続か
・トヨタ<7203>、今秋からリハビリ補助ロボットの臨床研究
・トヨタ<7203>が年内にも燃料電池車の市販に乗り出すとも
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 対外対内証券売買(先週)
08:50 都道府県別預金・現金・貸出金(4月)
08:50 貸出約定平均金利(4月)
08:50 コミットメントライン契約・利用額(4月)
08:50 製造業部門別投入・産出物価指数(4月)
08:50 商業販売統計(4月)
10:30 日本銀行の白井さゆり審議委員が那覇市で講演(14:00から会見)
<海外>
11:00 亜・フィリピンGDP(1−3月)
<KO>