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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株に短期資金が流入

注目トピックス 市況・概況

29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・想定内の一服、個人のセンチメントは良好
・ドル・円は101円65銭付近、米長期金利の低下が上値抑制要因に
・ミクシィ<2121>の強含みが刺激、中小型株に短期資金が流入

■想定内の一服、個人のセンチメントは良好

日経平均は小反落。7.23円安の14663.72円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。米株安や為替の円高傾向、前日まで5営業日続伸となっていたこともあり、利益確定の流れが先行した。しかし、寄り付き直後に付けた14574.02円を安値に、その後は下げ渋りをみせるなど、底堅い展開になった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり741に対して値下がり877、変わらず186と高安まちまち。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに小幅に上昇している。セクターでは、水産農林、パルプ紙、輸送用機器、ゴム製品、その他金融などが堅調。一方で、海運、不動産、非鉄金属、繊維、鉱業などが小安く推移している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>がプラスに転じたほか、KDDI<9433>、トヨタ自<7203>、味の素<2802>、富士重<7270>などが堅調。半面、ファーストリテ<9983>、NTTデータ<9613>、ファナック<6954>、住友不<8830>などが軟調。

日経平均は想定内の上げ一服となったが、予想以上に底堅い値動きをみせている。ソフトバンク<9984>がプラスに転じたほか、ミクシィ<2121>も強含みに推移。サイバーダイン<7779>、菊池製作所<3444>など医療・介護ロボット関連への物色が強まるなど、個人のセンチメントは悪くないだろう。また、円相場が1ドル101円70銭辺りでの推移と、やや円高に振れているものの、日産自<7201>、トヨタ自<7203>、カルソカンセ<7248>など、自動車・部品関連の一角がプラス圏で推移していることも安心感につながる。

日経平均は前引け段階で前日比変わらずまであと7円程度に迫っており、プラスに転じてくるようだと、上げ一服となっていた銘柄への押し目拾いの動きに向かわせそうである。ソフトバンクをみても、需給妙味はないものの、ショートも振りづらくなってきており、先高感が徐々に高まりそうである。

■ドル・円は101円65銭付近、米長期金利の低下が上値抑制要因に

ドル・円は101円65銭付近で推移。東京株式市場が下げ渋っていることが下支え要因になる一方、米長期金利の低下を受けたドル売りなどが上値を抑制する格好に。ユーロ・ドルは、1.3593ドルから1.3604ドルで推移。6月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測、ウクライナ東部情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、138円26銭から138円40銭で推移。

12時18分時点のドル・円は101円65銭、ユーロ・円は138円32銭、ポンド・円は170円01銭、豪ドル・円は94円36銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は底堅い展開、個人を中心に投資心理は良好
・ミクシィ<2121>の強含みが刺激、中小型株に短期資金が流入
・後場も値動きの軽い中小型株での値幅取り狙いが中心か

☆後場の注目スケジュール☆

<海外>

16:00 欧・スペインGDP改定値(1−3月)



<KO>

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