6月相場入りへの期待感の表れ【クロージング】
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の日経平均は小幅ながら6営業日続伸となり、10.77円高の14681.72円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。利食い先行で始まったものの、その後一時14700円を回復する局面をみせるなど、上値の重さよりも下値の堅さが意識される相場展開だった。また、ソフトバンク<9984>がプラスに転じ、ミクシィ<2121>が終日強含みに推移するなど、個人のセンチメントも悪くなかったであろう。また、日経平均は指値の薄いなか、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすい需給状況だった。しかし、個人主体による材料株については循環物色の流れから、動意付く銘柄が日々増えてきており、見直しの流れが強まってきているとみられる。
日経平均は7営業日続伸を目指す格好となるが、6月相場入りへの期待感の表れのように映る。GPIFへの思惑や政府の成長戦略への期待感から物色意欲は一段と高まる可能性がある。また、これまで6営業日続伸で短期的な過熱感は意識される。しかし、年初からの下落基調によって株価位置としては値ごろ感が台頭しやすく、オーバーウィークのポジションも比較的取りやすいだろう。円相場は円高に振れて推移しているが、このところは過剰な反応も見られなくなっている。円高の中で自動車やハイテクの一角が堅調だったことも安心感につながりそうだ。
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