欧米為替見通し:米国1-3月期GDP改定値と新規失業保険申請件数に要注目
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日29日の欧米市場のドル・円は、月末に向けて動意に乏しい展開の中、ウクライナ東部での紛争への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
米国1-3月期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率-0.5%と予想されており、速報値の前期比年率+0.1%から、悪天候要因などでマイナスに落ち込むことが予想されている。最高予想は+0.7%、最低予想は-0.9%と予想されており、ネガティブ・サプライズに警戒する展開となる。
米国の4-6月期の国内総生産(GDP)は、悪天候要因が無くなることで、前期比年率+3.5%程度まで回復することが予想されている。しかしながら、4月の耐久財受注で、国内総生産(GDP)の算出に使用される「コア資本材出荷」が-0.4%とマイナスに落ち込んでいたことで、景気低迷が続く可能性にも警戒する展開となる。
先週分の新規失業保険申請件数は、31.8万件と予想されており、前週の32.6万件からの減少が見込まれている。米国5月の雇用統計の調査対象週である5月12日週の新規失業保険申請件数の修正値、及び、雇用統計との整合性が高い、失業保険継続受給者数に注目することになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・1-3月期国内総生産改定値(前期比年率予想:-0.5%、速報値:+0.1%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:31.8万件、前回:32.6万件)
21:30 加・1-3月期経常収支(予想:-130億カナダドル、10-12月期:-160億カナダドル)
21:30 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁あいさつ(ク連銀主催会合)
23:00 米・4月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.0%、3月:+3.4%)
02:00 米財務省7年債入札(290億ドル)
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