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前場に注目すべき3つのポイント〜中小型株にはリバウンド一巡感も

注目トピックス 市況・概況

30日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り買い交錯も6月相場への期待感が表れる展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の買い越し
■前場の注目材料:富士通<6702>、16年度営業利益を13年度比70%増の2500億円に引き上げへ

■売り買い交錯も6月相場への期待感が表れる展開に

☆日経225想定レンジ:上限14800円-下限14650円

30日の東京市場は底堅い相場展開が続きそうである。29日の米国市場は上昇し、S&P500指数は再び史上最高値を更新した。1-3月期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.0%減と、速報値の0.1%増から1.1ポイントの下方修正となった。これを受けて売られる局面もみられたが、その後は切り返す展開になっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の14735円となり、この流れを引き継ぐ格好から買いが先行しそうである。

もっとも日経平均は前日まで6営業日続伸となる中、短期的には過熱感も意識されるため、利食い売りなどから売り買いが交錯しやすいところでもある。円相場に対する過度な反応こそないとはいえ、1ドル102円手前で小康状態が続いている為替動向も上値の重しとして手掛けづらくさせる要因になる。そのため、日経平均については14700円処でのこう着が続きそうである。

ただ、日経平均は7営業日続伸を目指す格好となるが、6月相場への期待感の表れのように映る。GPIFへの思惑や政府の成長戦略への期待感から物色意欲は一段と高まる可能性がある。また、過熱感が意識される一方で、年初からの下落基調によって株価位置としては値ごろ感が台頭しやすく、オーバーウィークのポジションも比較的取りやすいだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り950万株、買い1200万株、差し引き250万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月23日(金):710万株の売り越し
5月26日(月):860万株の買い越し
5月27日(火):200万株の売り越し
5月28日(水):70万株の買い越し
5月29日(木):100万株の買い越し

■前場の注目材料

・自民税調会長、法人税「来年度から引き下げ」
・富士通<6702>、16年度営業利益を13年度比70%増の2500億円に引き上げへ
・短期リバウンド一巡感も意識、リバウンドの目立った中小型株の動向に警戒

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 4月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+3.1%、3月:+1.3%)
08:30 4月完全失業率(予想:3.6%、3月:3.6%)
08:30 4月有効求人倍率(予想:1.07倍、3月:1.07倍)
08:30 4月家計調査消費支出(前年比予想:-3.4%、3月:+7.2%)
08:50 4月鉱工業生産指数速報(前月比予想:-2.0%、3月:+0.7%)



<KO>

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