欧米為替見通し:米国のインフレ率とメスター次期クリーブランド地区連銀総裁の講演に要注目
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日30日の欧米市場のドル・円は、ロンドンフィキシングでの月末絡みの売買に警戒しつつ、米国のインフレ率とメスター次期クリーブランド地区連銀総裁の講演に注目する展開となる。
米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している米国4月のコアPCE価格指数は、前年比+1.4%と予想されており、3月の+1.2%からの上昇が見込まれている。
予想通り上昇した場合、米国5月の雇用統計の数字次第だが、6月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)が増額される可能性が高まることになる。
6月1日付けで、ハト派だったピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の後任として、元フィラデルフィア地区連銀に勤務していたメスター氏が就任する。
連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ5名の地区連銀総裁は、ハト派2名(ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁)、タカ派2名(プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁)となっている。
メスター米クリーブランド地区連銀総裁が、前任者のピアナルト総裁と同様にハト派なのか、それとも、勤務していたフィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁と同様にタカ派なのか、本日の講演で見極めることになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 ブラジル・1-3月期国内総生産(前年比予想:+2.0%、10-12月期:+1.9%)
21:00 南ア・4月貿易収支(予想:-107億ランド、3月:-114億ランド)
21:30 米・4月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.2%、3月:+0.9%)
21:30 米・4月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.4%、3月:+1.2%)
21:30 カナダ・1-3月期国内総生産(前期比年率予想:+1.8%、10-12月期:+2.9%)
22:45 米・5月シカゴ購買部協会景気指数(予想:61.0、4月:63.0)
22:55 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:82.5、速報値:81.8)
01:30 メスター次期米クリーブランド連銀総裁講演
03:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁が講演予定(討議参加)
06:00 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁、ウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が討議参加
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