ユーロ週間見通し:ウクライナ東部の紛争激化への懸念、ECB追加緩和観測も
[14/05/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ユーロ続落、ウクライナ東部紛争の激化と6月追加緩和観測
先週のユーロ・ドルは、ウクライナ大統領選挙で親欧州派のポロシェンコ氏が過半数を獲得したものの、ウクライナ東部での親露武装勢力との紛争が激化していること、6月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測が高まったことで、1.3669ドルから1.3586ドルまで下落した。
先週のユーロ・円は、6月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測、ウクライナ東部での紛争激化によるリスク回避の円買いで、139円37銭から137円98銭まで下落した。
取引レンジ:ユーロ・ドル1.3586ドル-1.3669ドル、ユーロ・円137円98銭-139円37銭
■欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測で続落予想
今週のユーロ・ドルは、ウクライナ東部での紛争激化、天然ガス債務の支払い懸念、欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測などから弱含みに推移すると予想される。
今週のユーロ・円は、ウクライナ東部での紛争激化、欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測から弱含み推移だが、6月から本格化すると予想される本邦機関投資家によるユーロ建て資産への新規投資観測から下値は限定的だと予想される。
主な発表予定は、3日(火):(ユーロ圏)4月失業率、(ユーロ圏)5月消費者物価指数、4日(水):(ユーロ圏)1-3月期域内総生産改定値、5日(木):(ユーロ圏)4月小売売上高、欧州中央銀行(ECB)が金融政策発表。
予想レンジ:ユーロ・円135円00銭-140円00銭/ユーロ・ドル1.3300ドル-1.3800ドル
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