英ポンド週間見通し:景況感指標と英中銀の金融政策委員会に要注目
[14/05/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ポンド弱含み、買収案件の拒否と年内利上げ観測の後退で
先週のポンド・円は、米国企業による英国企業に対する買収提案が拒否されたこと、イングランド銀行(英中央銀行)による年内利上げ観測が後退したことで、171円98銭から169円55銭まで下落した。
しかしながら、英国政府統計局が国内総生産(GDP)の算出方式を変更し、薬物取引などの違法取引も算出対象に加えるとし、国内総生産(GDP)への寄与度が+1.7%となることでポンドはやや下げ渋る展開となった。取引レンジ:169円55銭-171円98銭。
■英国の景況感指標とイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会に要注目
今週のポンド・円は、英国の5月の製造業・サービス業PMIやイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会での協議を見極める展開となる。英国の景況感が大幅に改善した場合、イングランド銀行(英中央銀行)による利上げ時期が前倒しされる可能性が高まることになる。ウクライナ東部の紛争が激化した場合は、リスク回避の円買い圧力が強まるため要警戒か。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・2日:5月製造業PMI(予想:57.4、4月:57.3)
・4日:5月サービス業PMI(予想:58.3、4月:58.7)
・4-5日:イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会
・6日:4月商品貿易収支
予想レンジ: 168円00銭-173円00銭
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