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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株物色は引き続き活発

注目トピックス 市況・概況

9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・GPIF改革への思惑が下げづらい需給状況を作り出す
・ドル・円は102円52銭付近、東京株式市場の強含みで堅調に推移
・エイチーム<3662>が売買代金トップ、中小型株物色は引き続き活発

■GPIF改革への思惑が下げづらい需給状況を作り出す

日経平均は反発。79.08円高の15156.32円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えた。6日の米雇用統計の結果を受けた米株高の流れからシカゴ日経225先物は15200円に乗せていたこともあり、日経平均はギャップ・アップからのスタートで3月11日以来の15200円を回復した。ただし、短期的な過熱感が警戒されているなか、その後は利益確定の流れもあって上げ幅を縮めている。もっとも、押し目買い意欲も強く、先週の高値圏での底堅い値動きに。

セクターでは海運、空運、その他製品、倉庫運輸、不動産、ゴム製品、石油石炭などが堅調。一方で、パルプ紙、電力ガス、精密機器、小売などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。ミクシィ<2121>が一服となるものの、中小型株への物色は活発であり、ジャスダック平均、マザーズ指数の上昇率は日経平均およびTOPIXを上回っている。

日経平均は買い一巡後はこう着が続いているが、先週の高値圏での底堅さが意識されている。また、菅官房長官はGPIF運用見直しの前倒しについて「日本経済の成長に貢献」との見解を示したと報じられており、引き続きGPIF改革への思惑が下げづらい需給状況を作り出すことになりそうだ。一方で、上値追いには慎重とみられており、GPIFへの期待感はあるものの、投資家は冷静に対応している。

また、ミクシィ<2121>が過熱感と2度の信用規制措置などによって一服をみせるなか、潤った資金が他のゲーム関連などへ波及する動きがみられており、好循環相場が継続。日経平均は高値圏でのこう着になりそうだが、出遅れ感の強い中小型株への見直しが広がりそうである。

■ドル・円は102円52銭付近、東京株式市場の強含みで堅調に推移

ドル・円は102円52銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していることで堅調推移。ユーロ・ドルは、1.3643ドルから1.3647ドルで推移。ポロシェンコ・ウクライナ大統領と親露武装勢力との交渉見極めで動意に乏しい展開。ユーロ・円は、139円90銭から140円08銭で推移。

12時15分時点のドル・円は102円52銭、ユーロ・円は139円88銭、ポンド・円は172円31銭、豪ドル・円は95円87銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・法人減税への思惑や1-3月期実質GDP改定値の大幅上方修正などで底堅い展開
・エイチーム<3662>が売買代金トップ、中小型株物色は引き続き活発
・後場も中小型株の見直しに関心、出遅れ感のある銘柄を探る展開へ

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 5月消費動向調査(予想:37.6、4月:37.0)
15:00 5月景気ウォッチャー調査(先行き予想:52.0、4月:50.3)



<KO>

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