13日の米国市場ダイジェスト:ダウは41ドル高、企業買収などを好感もイラク情勢見極めムード
[14/06/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは41ドル高、企業買収などを好感もイラク情勢見極めムード
NYダウ ナスダック
終値 :16775.74 終値 :4310.65
前日比:+41.55 前日比:+13.02
始値 :16734.64 始値 :4315.31
高値 :16787.89 高値 :4317.67
安値 :16718.60 安値 :4288.41
13日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は41.55ドル高の16775.74、ナスダックは13.02ポイント高の4310.65で取引を終了した。イラク情勢を懸念する売りが一巡し、小幅反発して始まった。原油価格の上昇が一服していることや、半導体大手の業績上方修正も好感されているものの、週末を前にイラク情勢の先行きを見極めたいとの見方から、上値も限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やエネルギーが上昇する一方で食品・生活必需品小売やメディアが下落した。
レストラン予約サイトのオープンテーブル(OPEN)は、旅行予約サイトのプライスライン(PCLN)からの買収提案を受け急騰。半導体大手のインテル(INTC)は業績見通しを引き上げ堅調推移となった。一方で、銀行大手のシティグループ(C)は、金融危機時の住宅ローン関連証券を巡る一連の問題について、米司法省との和解金提示額を現在の40億ドルから100億ドル前後へ引き上げない場合は、訴訟に踏み切るとの勧告を受け下落。
オープンテーブルの買収発表で、口コミサイトのイェルプ(YELP)やクーポン共同購入
イトのグルーポン(GRPN)も買収ターゲットになるとの思惑から連れ高となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円04銭、米FOMCを控え早期利上げ観測が浮上
ドル・円は101円95銭へ軟化後、102円14銭まで反発し102円04銭で引けた。米5月生産者物価指数(PPI)が予想外のマイナスとなったほか、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に悪化したためいったんドル売りが優勢となった。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え早期利上げ観測も浮上、米国債券利回りの上昇に伴うドル買いが再燃。
ユーロ・ドルは、1.3546ドルから1.3521ドルまで下落し1.3537ドルで引けた。ウクライナ懸念や欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測を受けたユーロ売りが上値を抑制した。ユーロ・円は138円32銭から137円97銭へ下落した。
ポンド・ドルは、1.6979ドルから1.6943ドルへ下落。ドル・スイスは、0.8988フランから0.9011フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で106.91ドル、イラク情勢緊迫化で供給懸念の買いが継続
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:106.91 ↑0.38)。106.37ドルから一時107.22ドルまで上昇した。イラクでは、イスラム教スンニ派過激派組織が首都バグダッド侵入の勢いをみせており、情勢が緊迫化。内戦状態になれば、大手産油国による供給不安が広がるとの懸念は強く、買いが続いた。一部米企業の業績見通し上方修正を好感したNYダウの反発も、相場の下支えとなった。
一方、この日発表された米国の6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が、予想外に低下(結果は81.2、予想は83.0、5月が81.9)。ドライブ・シーズン入りしているなかでの消費者マインド悪化に、ガソリン需要の先行き懸念が一時売りにつながった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.44ドル +0.02ドル(+0.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.59ドル -0.14ドル(-0.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.89ドル -0.07ドル(-0.04%)
インテル(INTC) 29.87ドル +1.91ドル(+6.83%)
アップル(AAPL) 91.28ドル -1.01ドル(-1.09%)
グーグル(GOOG) 551.76ドル +0.41ドル(+0.07%)
フェイスブック(FB) 64.50ドル +0.21ドル(+0.33%)
キャタピラー(CAT) 106.77ドル +0.12ドル(+0.11%)
アルコア(AA) 14.52ドル +0.51ドル(+3.64%)
ウォルマート(WMT) 75.28ドル -0.45ドル(-0.59%)
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