NY株式:ダウは5ドル高、主要経済指標を好感も上値は重い
[14/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は5.27ドル高の16781.01、ナスダックは10.45ポイント高の4321.11で取引を終了した。6月NY連銀製造業景気指数や5月鉱工業生産及び設備稼働率、6月住宅市場指数が相次ぎ予想を上回ったことが好感されたものの、イラク情勢への警戒感から上値も限られた。17日からの連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの見方から取引を手控える向きも多く、小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや公益事業が上昇する一方、銀行や不動産が下落した。
医療機器のコビディアン(COV)は、競合のメドトロニック(MDT)による買収提案を受けて急騰。エネルギー・インフラのウィリアムズ(WMB)はガスパイプライン企業の買収を発表して買われた。一方で、ポータルサイトのヤフー(YHOO)は、株式上場準備中のアリババ・グループが最新の四半期業績を明らかにし、営業利益率が前年から低下したことが嫌気されて下落。通信のレベル3コミュニケーションズ(LVLT)はインターネットサービス・プロバイダーのTWテレコムの買収を発表して軟調推移となった。
金融機関を除く米国企業は昨年末時点で1兆6400億ドル(2012年比12%増)の現金を保有している上、低金利下、社債での資金調達が容易で、企業買収・合併の動きが活発化している。
(Horiko Capital Management LLC)
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