欧米為替見通し:米国の新規失業保険申請件数に要注目
[14/06/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日19日の欧米市場のドル・円は、ウクライナやイラク情勢に警戒しつつ、米国6月の雇用統計の調査対象週の新規失業保険申請件数に注目する展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(102円20-64銭)が抵抗帯として上値を抑えている限り、下値リスクが払拭できない状況が続いており、下値支持線の200日移動平均線(101円60銭)の攻防に警戒することになる。
米国6月の雇用統計の調査対象週(6月12日週)の新規失業保険申請件数は、前回からやや減少することが予想されている。予想通りならば、市場への影響は軽微だと思われるが、大幅に減少してポジティブ・サプライズとなる場合に要警戒か。
ウクライナ情勢では、ウクライナ軍が撤退を示唆していると報じられており、ポロシェンコ・ウクライナ大統領とプーチン露大統領の間での停戦に向けた協議に注目することになる。
イラク情勢では、オバマ米政権がマリキ・イラク首相の空爆要請を断ったことで、内戦に陥る可能性が高まっており、リスク回避の円買いに警戒することになる。しかしながら、中東での地政学的リスクの高まりは、原油価格上昇につながり、円安材料となる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・5月小売利上高(前月比予想:-0.5%、4月:+1.3%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:31.3万件、前回:31.7万件)
23:00 米・6月フィラデルフィア連銀景況指数(予想:14.0、5月:15.4)
23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:+0.6%、4月:+0.4%)
ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク)
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