23日の米国市場ダイジェスト:ダウは9ドル安、5月中古住宅販売を好感も上値は重い
[14/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは9ドル安、5月中古住宅販売を好感も上値は重い
NYダウ ナスダック
終値 :16937.26 終値 :4368.68
前日比:-9.82 前日比:+0.64
始値 :16946.50 始値 :4368.96
高値 :16954.27 高値 :4371.81
安値 :16896.09 安値 :4358.68
23日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.82ドル安の16937.26、ナスダックは0.64ポイント高の4368.68で取引を終了した。先週、ダウ平均とS&P500指数が揃って過去最高値を更新したこともあり、利益確定の売りが先行。5月中古住宅販売件数が予想を上回ったことで一時上昇する場面もあったが、再び最高値を更新する力には欠けた。セクター別では、銀行やソフトウェア・サービスが上昇する一方、資本財や食品・飲料・タバコが下落した。
ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)が、ホテルやレストラン向けソフトウェアのマイクロス・システムズ(MCRS)の買収を発表して上昇。ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は創業者のウィルソン氏がゴールドマン・サックスと共同で非公開化を検討しているとの報道で上昇。一方で、百貨店のノードストローム(JWN)はゴールドマン・サックスの投資判断引き下げで軟調推移となった。
マーケット終了後に半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)が発表した3-5月期決算は、売上及び一株利益ともアナリスト予想を上回り、時間外取引で小幅上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円95銭、米5月シカゴ連銀全米活動指数などの上振れを好感
ドル・円は101円83銭から101円96銭まで上昇し101円95銭で引けた。米5月シカゴ連銀全米活動指数、5月中古住宅販売件数、6月マークイット製造業PMIが予想を上振れたことを好感したドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3581ドルまで下落後、1.3605ドルへ反発して1.3603ドルで引けた。予想を下振れたユーロ圏の6月製造業、サービス業PMIに失望したユーロ売りやノボトニー・オーストリア中銀総裁のユーロ高是正発言「ECBはユーロ上昇抑制に関心」でユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、138円40銭から138円69銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.7002ドルから1.7030ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8958フランから0.8941フランへ下落した。
■NY原油:反落で106.17ドル、イラクの内戦懸念や供給懸念が緩和
NY原油は反落(NYMEX原油8月限終値:106.17 ↓0.66)。取引の中心は8月限となり、106.84ドルから105.91ドルまで下落した。ケリー米国務長官がイラクを電撃訪問して、マリキ首相と会談し、強力かつ持続的な支援を表明したことで、内戦懸念がやや緩和し、売りが優勢になった。
また、イラク石油省のものとみられるデータによれば、6月の原油輸出量はほぼ通常並みになっているようであり、供給懸念もいったん後退気味となった。イラクの北部や西部ではイスラム教スンニ派過激派組織の勢力拡大が続いているが、油田の75%以上が分布する南部までは及ばないとの見通しも出ているもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.64ドル +0.19ドル(+1.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.52ドル +0.23ドル(+0.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)170.24ドル +0.40ドル(+0.24%)
インテル(INTC) 30.23ドル +0.03ドル(+0.10%)
アップル(AAPL) 90.83ドル -0.08ドル(-0.09%)
グーグル(GOOG) 564.95ドル +8.59ドル(+1.54%)
フェイスブック(FB) 65.37ドル +0.87ドル(+1.35%)
キャタピラー(CAT) 108.78ドル -0.60ドル(-0.55%)
アルコア(AA) 14.77ドル +0.15ドル(+1.03%)
ウォルマート(WMT) 75.79ドル +0.11ドル(+0.15%)
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