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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株での値幅取り狙いの動きは継続

注目トピックス 市況・概況

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・資金回転が速く、材料株についても方向感が掴みづらい状況
・ドル・円は101円87銭付近、地政学的リスクへの警戒感から上げ渋る展開
・第一工業製薬<4461>のストップ高が電池関連への刺激材料にも

■資金回転が速く、材料株についても方向感が掴みづらい状況

日経平均は反落。56.07円安の15313.21円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。週明けの米国市場が利食い先行となるなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の15320円と、これにサヤ寄せする格好に。また、政府の新成長戦略の発表を控え、材料出尽くしへの警戒などから一先ずポジションを圧縮する形での利益確定売りが優勢となっている。

セクターでは鉱業が下落率トップ。そのほか、不動産、銀行、証券など政策期待で上昇していたセクターが弱い。一方、空運、食料品、水産農林、電力ガス、医薬品などが小じっかり。物色は個人主体による中小型が中心となり、サイバダイン<7779>、菊池製作所<3444>などのロボット関連やバイオ関連、3Dプリンター関連などの一角に値幅取り狙いの資金が向かっている。ただ、資金の逃げ足も速く、材料株についても方向感が掴みづらい状況に。

指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>や不動産、自動車などの下げに対して、ソフトバンク<9984>、アサヒ<2502>、JT<2914>などが下支えする格好である。ソフトバンク<9984>は一目均衡表の雲上限が支持線として意識される半面、転換線や5日線などに上値を抑えられており、狭いレンジ内での値動きをみせている。心理的な影響も大きい銘柄であり、成長戦略の発表後には仕掛け的な商いも入りやすく、引き続き動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。

一方、中小型株物色は活発だが、サイバダイン<7779>は何度か下げに転じる局面をみせるなど、値動きの荒さが目立っている。ミクシィ<2121>も再び下げに転じるなど、回転の速い資金が中心のなか、フットワークが要求される状況であろう。

■ドル・円は101円87銭付近、地政学的リスクへの警戒感から上げ渋る展開

ドル・円は101円87銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が上げ渋る展開となっていること、地政学的リスク(ウクライナ情勢、イラク情勢)への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3595ドルから1.3603ドルで推移。欧州中央銀行(ECB)による10月までの追加措置先送り観測で下げ渋る展開だが、ウクライナ紛争への警戒感から上値は限定的。ユーロ・円は、138円46銭から138円66銭で推移。

12時14分時点のドル・円は101円87銭、ユーロ・円は138円48銭、ポンド・円は173円41銭、豪ドル・円は95円99銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・新成長戦略発表後の出尽くし警戒も、日経平均は下げ幅を縮小する展開
・第一工業製薬<4461>のストップ高が電池関連への刺激材料にも
・マザーズ指数が1%超の上昇、中小型株での値幅取り狙いの動きは継続

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 民生用電子機器国内出荷(5月)
16:00 東証住宅価格発表

<海外>

15:00 スイス・貿易収支(5月)



<KO>

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