26日の米国市場ダイジェスト:ダウは21ドル安、利上げ前倒し観測も引けにかけて下げ幅縮小
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは21ドル安、利上げ前倒し観測も引けにかけて下げ幅縮小
NYダウ ナスダック
終値 :16846.13 終値 :4379.05
前日比:-21.38 前日比:-0.71
始値 :16866.81 始値 :4379.44
高値 :16872.52 高値 :4379.80
安値 :16746.09 安値 :4347.45
26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は21.38ドル安の16846.13、ナスダックは0.71ポイント安の4379.05で取引を終了した。セントルイス連銀のブラード総裁が利上げ時期について多くの人々の想定より前倒しされ、15年1-3月期になるだろうとの見解を示したことで売りが先行したものの、引けにかけて緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。英バークレイズ銀行のダークプール(私設取引システム)で一部のトレーダーを優遇していたとしてNY司法長官が同行を民事提訴したことで、他大手金融機関への影響拡大も懸念された。セクター別では、商業・専門サービスやメディアが上昇する一方、家庭用品・パーソナル用品や半導体・半導体製造装置が下落した。
アクションカメラのゴープロ(GPRO)が新規株式上場し、公募価格を30%上回って初日の取引を終えた。データセンターのアイアン・マウンテン(IRM)は会社形態のRIETへの変更を米国歳入庁(IRS)が認めたことで急騰。一方で、家庭用品小売のベッドバス&ビヨンド(BBBY)は決算と業績見通しが予想を下回り下落。バークレイズのダークプールの問題でシティルグループ(C)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)など大手行も軟調推移となった。
中国の電子商取引大手のアリババは、NY証券取引所にティッカーシンボル「BABA」で上場申請することが明らかとなった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円71銭、米4-6月期GDPの回復期待が後退
ドル・円は101円80銭から101円48銭まで下落し101円71銭で引けた。米国5月の個人消費支出が予想を下振れたため4-6月期国内総生産(GDP)が大幅に回復するとの期待が後退。米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3576ドルへ下落後、1.3618ドルへ反発し1.3612ドルで引けた。ユーロ・円は、138円54銭から137円93銭へ下落。ブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けた株安に連れてリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.7040ドルから1.6997ドルへ下落。
ドル・スイスは、0.8957フランへ上昇後、0.8928フランへ反落した。ジョルダン・スイス国立銀行(SNB)総裁の発言「ユーロ・スイスに下限を設けることはフラン高に対する正しい金融政策手段」で一時フラン売りが優勢となった。その後、安全資産としてのフラン買いが再燃した。
■NY原油:反落で105.84ドル、米消費指標の下振れで売り優勢
NY原油は反落(NYMEX原油8月限終値:105.84 ↓0.66)。106.28ドルから105.03ドルまで下落したが、引け際に一時106ドルまで反発した。この日発表された米国の5月個人消費支出が予想を下回る伸びとなったことで、4-6月期国内総生産(GDP)の急回復期待が後退し、原油の売りが優勢になった。
また、イラク原油の来月の輸出が増えるとの観測がみられ、前日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内の原油在庫、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫、ガソリンと留出油の在庫が軒並み増加したことも改めて注目された。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.41ドル -0.06ドル(-0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.89ドル -0.34ドル(-1.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)168.01ドル -0.37ドル(-0.22%)
インテル(INTC) 30.78ドル -0.10ドル(-0.32%)
アップル(AAPL) 90.90ドル +0.54ドル(+0.60%)
グーグル(GOOG) 576.00ドル -2.65ドル(-0.46%)
フェイスブック(FB) 67.13ドル -0.31ドル(-0.46%)
キャタピラー(CAT) 108.52ドル +0.08ドル(+0.07%)
アルコア(AA) 14.94ドル +0.39ドル(+2.68%)
ウォルマート(WMT) 74.91ドル -0.71ドル(-0.94%)
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