今日の為替市場ポイント:最近のドル相場はさえない状態
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
先週末27日のドル・円相場は、東京市場では101円74銭から101円32銭で軟調推移。欧米市場では101円48銭まで反発し、101円44銭で取引を終えた。
本日30日のドル・円は、101円50銭前後で推移か。日経平均株価が伸び悩んだ場合、ドル・円の上値はさらに重くなる可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和策は今年後半に終了する予定となっている。実質ゼロ金利政策は来年前半頃まで続く可能性があるが、1-3月期に利上げを行う可能性は排除されていない。米国の金融政策は緩和から引き締めに向かうことになるが、最近のドル相場はさえない状態が続いている。
ユーロ、日本円、英ポンドなどの主要通貨で構成されるドル指数は軟調に推移しており、リスク選好的なドル買いは縮小している。欧州と日本は緩和的な金融政策を当面維持する見込みだが、英国とカナダの金融政策の方向性は米国と一致しつつある。
一部の市場関係者は、米国は金融引き締めによってドルを防衛し、中国を含めた新興諸国の台頭を抑えたいのではないか、と考えているようだ。ただし、新興国経済の成長を抑制することは米国経済にとって都合の良いことではないとの見方も存在している。
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