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後場に注目すべき3つのポイント〜日本通信がストップ高、MVNO関連に短期資金が集中

注目トピックス 市況・概況

30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・資金の逃げ足は速いが、割り切りスタンスで中小型株へ
・ドル・円は101円30銭付近、東京株式市場のマイナス転換で軟調推移
・日本通信<9424>がストップ高、MVNO関連に短期資金が集中

■資金の逃げ足は速いが、割り切りスタンスで中小型株へ

日経平均は続落。24.92円安の15070.08円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場が小じっかりだった流れもあり、朝方は先週末の大幅な下げに対するリバウンドの動きが先行した。しかし、寄り付き直後につけた15177.87円を高値に、その後はこう着感が強まるなか、下げに転じている。

セクターではその他金融、ガラス土石、パルプ紙、サービス、食料品などが小じっかり。一方で、鉱業、保険、不動産、情報通信、証券、輸送用機器などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型株指数のみがマイナス。

指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が冴えないほか、堅調な値動きをみせていたソフトバンク<9984>が下げに転じたほか、KDDI<9433>も軟調。また、円相場が円高に振れて推移するなか、スズキ<7269>、富士重<7270>、トヨタ<7203>などが冴えない。

円相場で一気に円高の動きが強まってきており、輸出関連などへの重しとなっている。また、ソフトバンク<9984>が下げに転じてきていることも、手掛けづらくさせているだろう。一方、物色の流れは中小型株やテーマ銘柄にシフトしており、「総務省は大手携帯電話各社が自社の通信サービスしか使えないようにする端末の機能制限を2015年度にも解除させる」と報じられており、日本通信<9424>などSIM・MVNO(仮想移動体通信事業者)などの関連銘柄に短期筋の資金が集中している。

マザーズ指数、ジャスダック平均はプラス圏で推移している。資金の逃げ足の速さには注意する必要があるものの、日経平均が15000円処での攻防となるなか、中小型株などに資金はシフトしやすいだろう。

■ドル・円は101円30銭付近、東京株式市場のマイナス転換で軟調推移

ドル・円は101円30銭付近で推移。ドル・円は、月末、四半期末で東京株式市場がマイナス圏に転じていることで軟調推移。ユーロ・ドルは、1.3642ドルから1.3646ドルで推移。ウクライナ東部情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、138円20銭から138円40銭で推移。

12時17分時点のドル・円は101円30銭、ユーロ・円は138円22銭、ポンド・円は172円48銭、豪ドル・円は95円37銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均はマイナス転換、為替相場の円高推移などが重し
・日本通信<9424>がストップ高、MVNO関連に短期資金が集中
・短期資金の逃げ足の速さには注意も、中小型株物色は引き続き活況か

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 5月住宅着工戸数(前年比予想:-10.5%、4月:-3.3%)



<KO>

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