短観6月調査への期待も流れは中小型株か【クロージング】
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は反発となり、67.10円高の15162.10円(出来高概算21億株)で取引を終えている。円相場が一時101円20銭台と円高に振れたことが嫌気される局面もみられた。しかし、15000円近辺での押し目買いの動き、月末のドレッシング買いなどが観測されるなか、大引けにかけてはじりじりと上げ幅を広げており、本日の高値圏で取引を終えた。
もっともこう着感の強い相場展開のなか、物色は新興市場の中小型株など、個人主体の売買が中心だったとみられる。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇していたが、小型株指数の強さが際立っている。また、マザーズ指数の上昇率は2.0%を超えている。
明日は日本銀行が企業短期経済観測調査(短観6月調査)を発表する。市場コンセンサスは大企業製造業DIが+15と、6四半期ぶりの悪化が見込まれている。ただ、当初は増税による影響から+8辺りまで下げるとの見方がされていた。増税の影響が限定的との見方につながるようであれば、株価押し上げの材料になろう。
ただし、週後半に米雇用統計を控えているほか、4日は独立記念日で米国市場は休場となるため、海外勢のフローは期待しづらく、今週も個別材料やテーマ銘柄などへの物色が中心になりそうである。
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