後場に注目すべき3つのポイント〜値動きの軽い銘柄での値幅取りが続く
[14/07/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・戻り高値更新後は想定内のこう着か
・ドル・円は101円60銭付近、200日移動平均線と一目均衡表の雲が上値を抑制
・アイフル<8515>や菱化工機<6331>など値動きの軽い銘柄での値幅取りが続く
■戻り高値更新後は想定内のこう着か
日経平均は78.40円高の15404.60円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えた。1日の米国市場ではNYダウが100ドル超の上昇で最高値を更新、シカゴ先物は大阪比100円高の15410円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好から始まっている。これにより寄り付き直後には一時15444.63円と、6月23日に付けた戻り高値(15442.67円)を更新している。
ただ、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが上げ幅を縮めているほか、ファーストリテ<9983>などが下げに転じていることもあり、日経平均は戻り高値水準でのこう着が続いている。セクターではゴム製品、海運、その他金融、情報通信、非鉄金属、サービス、その他製品、証券などが堅調。一方で、鉱業、建設、不動産、金属などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。
日経平均は戻り高値を更新したが、その後は50円程度の狭いレンジ取引が続いている。これについては戻り高値更新でいったんは達成感が意識されやすいところであり、利益確定の売りが出やすいこと。また、米国では2日に6月のADP雇用報告、3日に6月の雇用統計が発表される。4日が独立記念日で休場となるため三連休を前に海外勢のフローは減少してくるとみられていること。米国の重要な指標と三連休を控えてフローが減少するとみられるなか、先高感は強いものの、積極的にはなりづらい状況である。
もっとも、想定内のこう着であり、上値の重さはそれ程嫌気されることはないだろう。主力処がこう着となるなか、個人主体の資金は中小型株やテーマ株にシフトしやすいところであろう。
■ドル・円は101円60銭付近、200日移動平均線と一目均衡表の雲が上値を抑制
ドル・円は101円60銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していることで堅調推移。200日移動平均線(101円71銭)と一目均衡表の雲(101円69銭-102円46銭)が上値を抑えている。ユーロ・ドルは、1.3676ドルから1.3680ドルで推移。ウクライナ紛争への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、138円95銭から139円00銭で推移。
12時12分時点のドル・円は101円60銭、ユーロ・円は138円98銭、ポンド・円は174円24銭、豪ドル・円は96円14銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は戻り高値水準でこう着、米国雇用統計などを控え手掛けづらさ
・アイフル<8515>や菱化工機<6331>など値動きの軽い銘柄での値幅取りが続く
・短期資金の逃げ足の速さに警戒も、好循環物色は継続へ
☆後場の注目スケジュール☆
<海外>
15:00 英・6月全国住宅価格(前月比予想:+0.5%、5月:+0.7%)
<KO>