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欧米為替見通し:6月のFOMC議事録に要注目

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本日9日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・イラク)への警戒感から上げ渋る展開の中、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録での出口戦略の協議を見極めることになる。

米国連邦準備理事会(FRB)は、ゼロ金利政策が終了した後の金利目標達成手段として、リバースレポ(保有債券を市場へ一時的に売却して資金を回収する操作)を試験的に実施している。

6月30日に、米国連邦準備理事会(FRB)が、過去最大規模となる3395億ドルのリバースレポを実施したことで、6月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で出口戦略に関する協議が行われた可能性が高まっている。

もし出口戦略に関する協議が行われていた場合、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が、イエレンFRB議長の失言「6ヶ月程度」通りに、2015年上半期になることが予想されることで、ドル買い要因となる。

イエレンFRB議長は、国際決済銀行(BIS)が「年次報告」でバブルに対する早期対応を要請したことに対して、「バブルを破裂させるのは、米国連邦準備理事会(FRB)の仕事ではない」と一蹴した。

イエレンFRB議長は、金融政策というハンドルを握りつつ、9つの雇用関連指標「ダッシュボード」を注視しながら、アクセル(金融緩和)でエンジンブレーキ(量的緩和縮小)をかけつつ、ブレーキ(金融引締め)のタイミングを模索している。

日本では高齢者による交通事故が増加していることで社会問題になっているが、来月68歳になるイエレンFRB議長には、量的緩和からの出口の標識は見えるのだろうか。

【今日の欧米市場の予定】

20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請件数(前回:-0.2%)
02:00 米財務省10年債入札(210億ドル)
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(6月17、18日会合分)
03:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁講義(パドアスキオッパ元ECB理事記念)

ブラジル株式市場は祝日のため休場



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