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前場に注目すべき3つのポイント〜需給調整が必要な状況になりそう

注目トピックス 市況・概況

11日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:SQ値安値がコンセンサスだが需給調整が必要に
■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の売り越し
■前場の注目材料:13年度の政府機関へのサイバー攻撃、前年度比5倍の508万件に急増

■SQ値安値がコンセンサスだが需給調整が必要に

☆日経225想定レンジ:上限15200円-下限15050円

11日の東京市場は売り優勢の展開になりそうである。10日の米国市場では、ポルトガル大手行の信用不安で欧州市場が下落した流れを受けて、ダウ、ナスダックともに下落した。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の15115円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好でのギャップ・ダウンから始まろう。円相場が1ドル101円前半で推移していることも手掛けづらくさせそうだ。

本日はオプションSQ(特別清算指数算出)となるため、売りが先行することでSQ値が下で決まり、これが支持線として意識される可能性はある。もっとも、ポルトガルの金融不安のほか、米国では早ければ年内の利上げの可能性などの見方も出ている。さらに来週からは米国の決算発表が本格化することもあり、動向を見極めたいとするムードが高まりやすく、上値追いは限られよう。

日経平均は年金買い観測から15000円接近では底堅さが意識される可能性はある。しかし、足元の資金の逃げ足の速さもあって乱高下する銘柄が目立つなか、物色に広がりが見られるというよりは、一部の銘柄に集中しやすい。

また、日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せすることにより、週足の一目均衡表では雲上限を割り込んで終える可能性がある。SQ値が安値となっての反発期待もあろうが、シグナルが徐々に悪化傾向に向かうなか、需給調整が必要な状況になりそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1280万株、買い720万株、差し引き560万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月4日(金):220万株の買い越し
7月7日(月):70万株の売り越し
7月8日(火):20万株の買い越し
7月9日(水):290万株の売り越し
7月10日(木):410万株の売り越し

■前場の注目材料

・ポルトガル大手行の債務不履行懸念を受けて欧米株式市場が下落
・ファーストリテ<9983>が今期最終利益見通しを下方修正
・13年度の政府機関へのサイバー攻撃、前年度比5倍の508万件に急増

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:50 5月マネタリーサーベイ

<海外>

10:30 豪・5月住宅ローン(前月比:-0.5%、4月:0.0%)



<KO>

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