14日の米国市場ダイジェスト:ダウは111ドル高、大手行決算を好感で一時最高値更新
[14/07/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは111ドル高、大手行決算を好感で一時最高値更新
NYダウ ナスダック
終値 :17055.42 終値 :4440.42
前日比:+111.61 前日比:+24.93
始値 :16950.93 始値 :4441.39
高値 :17088.43 高値 :4451.60
安値 :16950.93 安値 :4432.95
14日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は111.61ドル高の17055.42、ナスダックは24.93ポイント高の4440.42で取引を終了した。大手行決算がアナリスト予想を上回ったことが好感され買いが先行。今週から本格化する4-6月期決算への期待が高まっており、終日堅調推移となった。ダウ平均株価は日中、一時過去最高値を更新した。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方、公益事業や食品・生活必需品小売が下落した。
大手行のシティグループ(C)は、米司法省と金融危機時の住宅ローン債券などの不正販売に関して70億ドルの支払いで和解に達したほか、4-6月期決算も予想を上回り上昇。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、バークレイズ証券が投資判断を引き上げたほか、モルガン・スタンレーも目標株価を引き上げ、堅調推移となった。一方で、アクション・カメラのゴープロ(GPRO)は、経済誌バロンズに同社株にやや慎重な記事が掲載されたことで下落。資源のニューモント・マイニング(NEM)は金価格の下落で軟調推移となった。
住宅ローン債券の販売で同様の問題を抱えるバンク・オブ・アメリカ(BAC)も司法省と近く和解できるかどうかに注目が集まっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円54銭、株高に連れたリスク志向の円売り
ドル・円は101円47銭から101円62銭へ上昇し101円54銭で引けた。予想を上振れたシティグループの決算などを好感した株高に連れてリスク志向の円売りが優勢となった。米国債券利回りの上昇に伴うドル買いも優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3631ドルから1.3609ドルへ下落し1.3619ドルで引けた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が経済の見通しで「リスクは下方」と発言したほか、「ユーロ高は回復のリスク」とユーロ高是正発言をしたことを受けてユーロ売りが再燃。ユーロ・円は、株高に連れ138円46銭へ上昇後、138円26銭へ反落。ドラギECB総裁の発言を受けた欧日金利差の縮小観測に伴う売りが再燃した。
ポンド・ドルは、1.7114ドルから1.7070ドルへ下落。ドル・スイスは、0.8904フランから0.8926フランへ上昇した。
■NY原油:反発で100.91ドル、欧米株高を受けて買いが盛り返す
NY原油は反発(NYMEX原油8月限終値:100.91 ↑0.08)。リビアやイラクの原油生産による供給拡大観測から、先週末に2ドル超も下落した流れが残り、通常取引では一時100.22ドルまで下落した。しかし、その後、欧州の信用懸念再燃への警戒感が後退したことや、企業決算への期待感から、欧米株高となる状況に買い戻しが優勢となり、引け間際に101.03ドルまで反発した。
ここに来て、ウクライナ情勢がまた緊迫し始めている。ロシアが13日、ウクライナからの砲撃で市民一人が死亡したと非難し、「強い懸念」を表明。一方、ウクライナは14日、ロシア領からのミサイルで輸送機が撃墜されたと非難しており、和平協議の再開には先行き不透明感が強まりつつある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.57ドル +0.19ドル(+1.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.81ドル +0.40ドル(+1.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)167.00ドル +2.20ドル(+1.33%)
インテル(INTC) 31.49ドル +0.24ドル(+0.77%)
アップル(AAPL) 96.45ドル +1.23ドル(+1.29%)
グーグル(GOOG) 584.87ドル +5.69ドル(+0.98%)
フェイスブック(FB) 67.90ドル +1.56ドル(+2.35%)
キャタピラー(CAT) 110.09ドル +0.13ドル(+0.12%)
アルコア(AA) 16.11ドル +0.14ドル(+0.88%)
ウォルマート(WMT) 76.55ドル -0.27ドル(-0.35%)
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