今日の為替市場ポイント:黒田日銀総裁の会見待ちに
[14/07/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日14日のドル・円相場は、東京市場では101円33銭から101円53銭で推移。欧米市場では一時101円62銭まで上昇し、101円54銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は、101円50銭前後で推移か。日銀の金融政策は今回も現状維持の見込み。金融政策決定会合終了後に行われる黒田日銀総裁の会見内容を点検する必要があることから、目先的にドル・円は小動きを続ける可能性がある。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は15日に開く首脳会議で、開発銀行の本部を上海に設置することで合意するもようだ。ロシアのシルアノフ財務相は9日、BRICSは首脳会議で開発銀行を始動すると述べており、本部は上海かニューデリーのどちらになるとの見方を示していた。
BRICSの開発銀行はインフラ整備プロジェクト支援を目的としており、資本金は最終的に1000億ドル規模まで増える見通し。シルアノフ財務相によると、開発銀行は2016年から融資業務を開始する。
識者の間では、設立される開発銀行は国際通貨基金(IMF)の強力なライバルになるとみられている。将来的にはアジア、アフリカ、中南米諸国も開発銀行に出資する可能性がある。国際金融の新秩序が形成されつつあると言えるだろう。
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