今日の為替市場ポイント:リスク選好的な円売りが継続する可能性
[14/07/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日16日のドル・円相場は、東京市場では101円63銭から101円76銭で推移。欧米市場では101円79銭まで上昇し、101円69銭で取引を終えた。
本日17日のドル・円は、101円台後半で推移か。日経平均株価の反発が期待されていることから、リスク選好的な円売りは継続する可能性がある。
16日発表された中国の4-6月期実質国内総生産(GDP)は、前年同期比+7.5%で市場予想の+7.4%と1-3月期の成長率(+7.4%)を上回った。政府による景気下支え策の効果が出ているものとみられているが、外需がまずまず好調だったことも経済成長に寄与した。
中国経済の成長鈍化に対する懸念は後退しているが、4-6月期の経済成長が市場予想を上回ったことに対する特別な反応は確認されていない。市場関係者の間からは、中国の個人消費が強くなっているとは思えないとの声が聞かれており、政府による景気下支え策が機能しない場合、中国の経済成長は鈍化する可能性が高いと予想している。
ただし、現時点でも中国が前年比7%台の経済成長を維持していることは評価すべきか。不動産価格の大幅下落に対する警戒感は消えていないが、中国経済が短期間で大幅に悪化する状況ではないとみられる。
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