18日の米国市場ダイジェスト:ダウは123ドル高、ウクライナやイスラエル情勢を嫌気した売りが一巡
[14/07/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは123ドル高、ウクライナやイスラエル情勢を嫌気した売りが一巡
NYダウ ナスダック
終値 :17100.18 終値 :4432.15
前日比:+123.37 前日比:+68.70
始値 :16978.16 始値 :4379.94
高値 :17113.51 高値 :4434.44
安値 :16977.52 安値 :4378.22
18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は123.37ドル高の17100.18、ナスダックは68.70ポイント高の4432.15で取引を終了した。17日のウクライナやイスラエル情勢を嫌気した売りが一巡し、朝方から反発。投資家の関心も再び企業決算に移っており、概ね良好な決算を好感して堅調推移となった。セクター別では全面高となっており、特に医薬品・バイオテクノロジーやソフトウェア・サービスの上昇が目立った。
検索大手のグーグル(GOOGL)は、決算で売上高が予想を上回ったことが好感され上昇。地政学リスクを嫌気して17日に売られたユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空会社各社も大幅反発した。一方で、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、慎重な売上高見通しを示したことで急落。アパレルのVFコープ(VFC)も予想を上回る決算を発表したものの、慎重な通年の業績見通しを示し下落した。
17日の大幅下落にも関わらず、週を通じて主要株式指数は上昇に転じた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円35銭、ウクライナへの米軍派遣否定で警戒感が緩和
ドル・円は101円28銭へ下落後、101円44銭まで反発し101円35銭で引けた。予想を下振れた米国の7月消費者信頼感指数や6月景気先行指数を嫌気して一時ドル売りが優勢となった。その後、米企業の良好な決算やオバマ米大統領がウクライナ関連の声明において米軍派遣の可能性を否定、更なる対ロ制裁を発表しなかったため警戒感が緩和し株高に連れて円売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.3491ドルまで下落後、1.3531ドルへ反発し1.3526ドルで引けた。ウクライナ緊張の深刻化懸念、イタリア中央銀行が成長率見通しを引き下げたことを嫌気したユーロ売りに拍車がかかり1.3500ドルのオプションバリアーをつけた。ユーロ・円は136円78銭へ下落後、137円15銭へ反発。ポンド・ドルは、1.7037ドルへ下落後、1.7094ドルへ反発した。ドル・スイスは、0.8976フランから0.9004フランのレンジで上下した。
■NY原油:反落で103.13ドル、供給不安による買い一服で売り優勢
NY原油は反落(NYMEX原油8月限終値:103.13 ↓0.06)。「ウクライナでマレーシア航空機撃墜」、「イスラエルがガザ地区侵攻」を受けて、ロシアや中東からの原油供給不安に買いが強まり、時間外取引では一時103.94ドルをつけた。しかし、その後は徐々に落ち着くなかで、持ち高調整や利食いの売りが優勢になり、通常取引開始後も売りが続いて、安値102.58ドルまで下落した。
売り一服後は、米企業の良好な決算を好感してNYダウが反発していたことや、ユーロ高・ドル安気味になったことなどから、買いが優勢になり、高値103.32ドルまで上昇。しかし、ここからは伸び悩みとなり、前日終値(103.19ドル)を若干下回って引けることとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.49ドル +0.29ドル(+1.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.64ドル +0.34ドル(+1.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)171.47ドル +1.33ドル(+0.78%)
インテル(INTC) 33.70ドル ±0.00ドル(±0.00%)
アップル(AAPL) 94.43ドル +1.34ドル(+1.44%)
グーグル(GOOG) 595.08ドル +21.35ドル(+3.72%)
フェイスブック(FB) 68.42ドル +2.01ドル(+3.03%)
キャタピラー(CAT) 110.17ドル +1.10ドル(+1.01%)
アルコア(AA) 16.49ドル +0.16ドル(+0.98%)
ウォルマート(WMT) 77.09ドル +0.48ドル(+0.63%)
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