28日の米国市場ダイジェスト:ダウは22ドル高、FOMCや雇用統計控え小動き
[14/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは22ドル高、FOMCや雇用統計控え小動き
NYダウ ナスダック
終値 :16982.59 終値 :4444.91
前日比:+22.02 前日比:-4.65
始値 :16956.91 始値 :4451.12
高値 :17001.38 高値 :4455.39
安値 :16877.72 安値 :4413.92
28日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.02ドル高の16982.59、ナスダックは4.65ポイント安の4444.91で取引を終了した。29日以降に連邦公開市場委員会(FOMC)や雇用統計などのイベントが予定されており、結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなり、朝方は売りが先行。その後は企業買収の発表が相次いでいることが好感され、下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方、運輸や食品・生活必需品小売が下落した。
ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は同業のファミリー・ダラー(FDO)の買収を発表して両社とも上昇。不動産情報サイトのジロー(Z)も同業のトゥルリア(TRLA)の買収を発表し、既に買収観測が報じられていたものの堅調推移。先週金曜日に新規株式上場を果たしたファストフードのエル・ポロ・ロコ(LOCO)は大幅続伸となった。一方で、6月中古住宅販売仮契約が4ヶ月ぶりに低下したことが嫌気されレナー(LEN)やトールブラザーズ(TOL)など住宅メーカー各社が軟調推移となった。
なお、ウクライナやイスラエルの情勢の混迷が報じられているものの、米国株式相場への影響は限定的にとどまっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円86銭、米6月中古住宅販売成約指数の予想下振れなどが重し
ドル・円は101円76銭へ下落後、101円88銭まで反発し101円86銭で引けた。米国の6月中古住宅販売成約指数が予想外に低下したことや米7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下振れたことを嫌気しドル売りが優勢となった。その後、株式相場の回復に連れてリスク志向の円売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.3431ドルへ下落後、1.3444ドルまで反発し1.3439ドルで引けた。ウクライナ紛争の長期化懸念にユーロ売りが優勢となった。その後、1.3400ドルのオプションバリアーを防戦するユーロ買いに下値が支えられた。ユーロ・円は、136円72銭から136円91銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.7001ドルまで上昇後、1.6980ドルへ反落。国際通貨基金(IMF)の「ポンドは過大評価」との見解を受けてポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.9046フランから0.9036フランへ下落した。
■NY原油:反落で101.67ドル、原油供給見通しへの楽観的な見方から売り優勢に
NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:101.67 ↓0.42)。安値100.90ドルまで下落後、高値102.06ドルまで上昇したが、結局、前日終値(102.09ドル)に届かず、売り優勢に終わった。この日発表された米国の6月中古住宅販売成約指数が予想外のマイナスとなったことを受けて、NYダウがもっとも下げたところで原油も安値をつけ、その後、NYダウがプラスに転じ、もっとも上げたところで高値をつけている。
しかし、引けにかけては、ウクライナ情勢の悪化、リビアやイラクの内紛継続、そして、イスラエルとハマスの戦闘再開にも、原油供給の先行き見通しについて楽観的な見方が多いといわれ、徐々に売りが優勢になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.50ドル -0.09ドル(-0.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.07ドル -0.17ドル(-0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)175.95ドル +0.55ドル(+0.31%)
インテル(INTC) 34.23ドル -0.02ドル(-0.06%)
アップル(AAPL) 99.02ドル +1.35ドル(+1.38%)
グーグル(GOOG) 590.60ドル +1.58ドル(+0.27%)
フェイスブック(FB) 74.92ドル -0.27ドル(-0.36%)
キャタピラー(CAT) 104.15ドル -0.70ドル(-0.67%)
アルコア(AA) 17.01ドル +0.45ドル(+2.72%)
ウォルマート(WMT) 75.71ドル -0.26ドル(-0.34%)
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