日本株見通し:米GDPを受け手円安が進行、シカゴ日経225先物は大幅高
[14/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
31日の東京市場は堅調な相場展開が見込まれる。30日の米国市場はまちまちだったが、米4-6月期国内総生産(GDP)速報値の結果を受けて、為替市場でドルが買われ、一時1ドル103円台に乗せている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の15765円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。
また、政府は企業の所得にかかる実質的な税負担の割合を示す法人実効税率を、2015年度に約2%引き下げる方針を固めたと報じられている。5年程度で約5%引き下げる計画だが、初年度に大幅な減税に踏み切ることにより、景気の下支えを図ると伝えている。これを材料視する格好から先物主導によるインデックスに絡んだ資金流入も意識されそうだ。
主要企業の決算発表の第1弾のピークを迎える。本日は400社以上の決算が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすい。ここにきて予想を下回る結果や下方修正などを発表する企業も出てきている。これら銘柄には嫌気売りが集中しており、次第に手掛けづらさが意識されそうである。
30日発表の企業では、カシオ<6952>、三井住友<8316>、オリックス<8591>などがポジティブ。一方で、任天堂<7974>はネガティブ視されよう。そのほか、コロプラ<3668>は業績予想の上方修正を発表した。しかし、市場コンセンサスの範囲内であり、これを市場がどう評価するかが注目される。一気に利益確定の流れにつながるようだと、中小型株物色についても転換点を迎えそうである。これまでのような先回り的な商いも慎重になりそうだ。
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