今日の為替市場ポイント:米GDP急回復でリスク選好的なドル買い
[14/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
昨日30日のドル・円相場は、東京市場では102円04銭から102円17銭で堅調推移。欧米市場では一時103円14銭まで上昇し、102円79銭で取引を終えた。
本日31日のドル・円は、103円前後で堅調推移か。米4-6月期国内総生産(GDP)の急回復を好感してリスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。日経平均株価が続伸した場合、ドル・円は30日の高値を上回る可能性がある。
30日の欧米市場では4-6月期の米GDP成長が予想を大きく上回ったことで、ドルは一段高となった。しかしながら、日本時間31日未明に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容は、市場が期待していたほどタカ派的なものではなかったとの見方が広がり、ドル買いは一服した。
声明では、「失業率は一段と低下したが、労働力の活用は不十分」、「インフレは幾分、長期目標に近づき、長期期待は安定している」との見解が示された。また、量的緩和終了後も低インフレが持続した場合、相当の期間、ゼロ金利を維持することも再確認された。
市場関係者の間では、インフレ進行の可能性は低いとの見方が広がり、早期利上げを見込んだドル買いは後退した。ただし、利上げ時期が先送りされるとの見方は増えていない。また、前回のFOMC声明との比較では、ややタカ派的な内容との声が聞かれており、2015年1-3月期に利上げが実施される可能性は残されている。
<KO>