英ポンド週間見通し:金融政策の焦点となる住宅関連の経済指標に注目
[14/08/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ポンドは伸び悩む、対ロシア制裁の影響を懸念
先週のポンド・円は、カーニー英中銀総裁が早期利上げの理由としている英国の住宅市場に関して、6月の住宅ローン承認件数が増加したこと、東京株式市場の上昇を受けた円売り圧力の強まりなどで、172円39銭から174円22銭まで上昇した。しかし、欧州連合による対ロシア追加制裁によりロンドン市場からロシアのオリガルヒ(新興財閥)による資金引き揚げ懸念が高まったことやドル高・円安の進行が一服したことでポンドの対円レートは伸び悩んだ。取引レンジ:172円39銭-174円22銭。
■英国の住宅関連指標とイングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合に要注目
今週のポンド・円は、カーニー英中銀総裁が早期利上げの理由と挙げている英国の住宅関連の経済指標、及び、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合に注目する展開となる。
欧州連合(EU)による対ロシア追加制裁を受けて、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)によるロンドン市場からの資金引き揚げ懸念が高まっていることで、ポンド売り要因となる。英中央銀行が早期利上げの可能性を示唆した場合、ポンド買いが強まる見込みだが、ウクライナ紛争が激化した場合やイラクでの内戦勃発の可能性が高まった場合は、リスク回避の円買い・ポンド売り圧力が強まるため要警戒か。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・4日:7月住宅価格指数(ハリファックス)
・5日:7月サービス業PMI
・7日・イングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合
予想レンジ: 170円00銭-175円00銭
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