欧米為替見通し:8月の金融危機のトラウマ
[14/08/04]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
本日4日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・中東)への警戒感、ロシア及び欧州金融危機懸念、アルゼンチンのデフォルト(債務不履行)などで上げ渋る展開が予想される。
8月は金融危機が勃発しやすい季節である。
1997年はアジア金融危機が勃発したが、今年はアルゼンチンのデフォルト(債務不履行)などで南米金融危機の可能性が高まりつつある。
1998年はロシア金融危機が勃発し、デフォルト(債務不履行)に陥ったが、今年は、欧米によるロシアの企業、金融機関の資金調達遮断を受けて、ロシア市場からの資金流出が加速しつつあり、金融危機再燃、デフォルト(債務不履行)、リセッション(景気後退)を警戒する展開になりつつある。
2007年は、「パリバ・ショック」が起こり、米国のサブプライムローン危機、欧州の金融危機の端緒となったが、今年は、ポルトガルのエスピリト・サント銀行の破綻により、欧州金融危機の再燃に警戒する展開となる。
2011年は、米国債格下げにより、ニューヨーク・ダウが暴落していることで、今年も、予断を許せない8月を迎える。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・7月建設業PMI(予想:62.0、6月:62.6)
18:00 ユーロ圏・6月生産者物価指数(前年比予想:-1.0%、5月:-1.0%)
<KO>