欧米為替見通し:8月のロシア・ソ連の騒乱
[14/08/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日6日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析は、「三角保ち合い」を上放れていることで目標値107円が点灯しているものの、上辺(本日は102円24銭)を割り込んだ場合、上放れが「ダマシ」となる可能性が高まることで要警戒か。
8月は金融危機と戦争&紛争が起こりがちな季節だが、ロシア・ソ連が絡んでいる場合が散見される。
【金融危機】
1998年8月17日、ロシア金融危機が起こり、ロシア政府は、対外債務の90日間支払い停止、デフォルト(債務不履行)を宣言した。
2007年、仏銀最大手のBNPパリバ銀行が、運用ファンド3本の解約停止(凍結)を発表したことをきっかけに、米国サブプライムローン危機が起こった。
2011年、米国債の格下げが発表され、ニューヨーク・ダウは暴落した。
【戦争&紛争】
1914年8月(第1次世界大戦)、ドイツはフランス・イギリス・ロシアに対して宣戦布告した。
1939年8月(第2次世界大戦)、ヒトラーはドイツ戦車部隊にポーランド侵攻を命じた。
1945年8月9日、ソ連の戦車部隊は満州に向けて侵攻した。
1968年8月20日、ソ連の戦車がチェコスロバキアに侵攻し、「プラハの春」を蹂躙した。
1990年(第1次湾岸戦争)、フセイン・イラク元大統領はクウェートに侵攻した。
1991年8月19日、ソ連のモスクワでクーデターが勃発した。
2008年8月8日、ロシアの戦車がグルジアに侵攻した。
ウクライナ侵攻が警戒されているプーチン・ロシア大統領は、ゴルバチョフ元ソ連大統領ではなく、尊敬するピュートル1世になろうとしているのかもしれない。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・6月鉱工業生産(予想:前月比+0.6%、5月:前月比-0.7%)
18:00 伊・4-6月期国内総生産速報値(前年比予想:+0.1%、1-3月期:-0.5%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-2.2%)
21:30 米・6月貿易収支(予想:-448億ドル、5月:-444億ドル)
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