6日の米国市場ダイジェスト:ダウは13ドル高、買収提案の相次ぐ撤回が重しに
[14/08/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは13ドル高、買収提案の相次ぐ撤回が重しに
NYダウ ナスダック
終値 :16443.34 終値 :4355.05
前日比:+13.87 前日比:+2.22
始値 :16425.10 始値 :4326.28
高値 :16490.70 高値 :4378.99
安値 :16372.32 安値 :4325.04
6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は13.87ドル高の16443.34、ナスダックは2.22ポイント高の4355.05で取引を終了した。メディアや通信大手の買収提案の撤回が相次いだことを嫌気して売りが先行。その後は5日売られたエネルギーや金融に買い戻しの動きが広がり小幅上昇に転じた。ただ、上値も重く、小幅な値動きに終始した。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが上昇する一方、メディアや食品・生活必需品小売が下落した。
携帯電話キャリアのスプリント(S)は、TモバイルUS(TMUS)の買収を断念したことが報じられ、両社とも下落。メディアのタイムワーナー(TWX)は21世紀フォックス(FOXA)が買収提案を撤回したことで大幅下落となった。ドラッグストアのウォルグリーン(WAG)は、慎重な利益見通しに加え、節税目的での英国への本社移転を検討していないことを明らかにして急落となった。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、資本計画が連銀に承認され、増配を発表して堅調推移となった。
バンク・オブ・アメリカは、米司法省などと金融危機時の住宅ローン関連証券などの販売に関して、160〜170億ドルの支払いで近く和解に達するもよう。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円11銭、ウクライナ情勢の深刻化懸念でリスク回避
ドル・円は102円44銭から101円78銭まで急落し102円11銭で引けた。米国の6月貿易収支で赤字が予想外に2か月連続で縮小したことを好感したドル買いが一時優勢となった。しかし、北大西洋条約機構(NATO)やヘーゲル米国防長官がロシアによるウクライナ侵攻の可能性を警告したためウクライナ情勢が一段と深刻化するとの懸念にマクロ筋主導のリスク回避の円買いや米国債券利回りの低下に伴うドル売りが加速した。
ユーロ・ドルは、1.3339ドルから1.3387ドルまで上昇し1.3383ドルで引けた。安全資産としての米国債券の投資に拍車がかかり債券利回り低下に伴うドル売りが加速した。ユーロ・円は、136円80銭から136円16銭へ下落した。地政学的リスクを嫌気したリスク回避の円買いが継続。ポンド・ドルは、1.6824ドルから1.6858ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9109フランから0.9071フランへ下落した。
■NY原油:続落で96.92ドル、需要後退観測から売り優勢に
NY原油は続落(NYMEX原油9月限終値:96.92 ↓0.46)。98.13ドルまで上昇した後、96.69ドルまで下落した。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が予想以上に減少し、ガソリンと留出油の在庫も予想外に大きく減少したことを受けて、需要拡大観測から買いが一時強まった。
しかし、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が小幅ながら増加に転じたことや、製油所稼働率が大きく低下したことがその後注目され、需要後退観測から売りが優勢になった。米国株価指数が上昇幅を縮小したり、下落に転じたりしたことも売りにつながった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.20ドル +0.20ドル(+1.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.56ドル +0.15ドル(+0.48%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.74ドル +0.32ドル(+0.19%)
インテル(INTC) 32.85ドル +0.03ドル(+0.08%)
アップル(AAPL) 94.96ドル -0.16ドル(-0.17%)
グーグル(GOOG) 566.37ドル +1.30ドル(+0.23%)
フェイスブック(FB) 72.47ドル -0.22ドル(-0.30%)
キャタピラー(CAT) 101.49ドル -0.01ドル(-0.01%)
アルコア(AA) 16.44ドル +0.03ドル(+0.18%)
ウォルマート(WMT) 74.20ドル +1.34ドル(+1.84%)
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