後場に注目すべき3つのポイント〜横浜ゴム、東京海上HDなどが後場決算を発表予定
[14/08/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・一気に夏休みモードだが、JPX400銘柄は底堅いか
・ドル・円は101円80銭、オバマ米大統領のイラク空爆承認でリスク回避の円買い
・横浜ゴム<5101>、東京海上HD<8766>などが後場決算を発表予定
■一気に夏休みモードだが、JPX400銘柄は底堅いか
日経平均は大幅に下落。455.49円安の14776.88円(出来高概算14億3000万株)で前場の取引を終えた。地政学リスクへの高まりによる米株安や円高の流れを受け、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から15100円を割り込んで始まった。その後はやや下げ渋りをみせるなか、オバマ米大統領は、米時間午後9時半、日本時間午前10時半にイラクに対して声明を発表。イラクでイスラム過激派により山頂に追い詰められている宗教的少数派住民4万人の支援に向け、イラクへの限定的な空爆を承認した。
これをキッカケに15000円を割り込むと、その後も先物主導で下げ幅を広げる展開に。インデックスに絡んだ売りから主力大型株が軒並み値を下げるなか、ミクシィ<2121>が下げに転じるなど、個人主体による中小型株なども下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超え、ほぼ全面安商状に。セクターでは33業種全てが下げる中、非鉄金属の下落率は5%を超えている。
日経平均は一目均衡表の雲上限での底堅さを見極める展開が意識されていたが、まさかの雲下限での攻防になった。週足では13週線のほか26週線も割り込んできており、雲上限を割り込むなど、一気にトレンドが悪化してしまった。決算発表が集中するほか、週末要因、来週はお盆休みとなるなか、リバウンドは期待しづらいところであろう。
また、日銀の金融政策決定会合次第では、下げ渋りも意識されそうだが、ここまで地合いが悪化してしまうと、リバウンドは限られよう。とはいえ、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への思惑から、JPX日経インデックス400に組み入れられた銘柄などへの押し目買い意欲は強いだろう。
■ドル・円は101円80銭、オバマ米大統領のイラク空爆承認でリスク回避の円買い
ドル・円は101円80銭付近で推移。ドル・円は、オバマ米大統領がイラク空爆を承認したことで、リスク回避の円買いで下落。ユーロ・ドルは、1.3345ドルから1.3364ドルで推移。欧州金融危機、ウクライナ紛争への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、136円44銭から135円73銭まで下落。
12時20分時点のドル・円は101円80銭、ユーロ・円は136円01銭、ポンド・円は171円15銭、豪ドル・円は94円20銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・オバマ米大統領のイラク空爆承認でリスク回避の動きが加速、日経平均は400円超の下落
・日銀は金融政策の「現状維持」を決定、市場予想通りでインパクトなし
・横浜ゴム<5101>、東京海上HD<8766>などが後場決算を発表予定
☆後場の決算発表予定銘柄☆
■13:00
東鉄工業<1835>
川田テクノロジーズ<3443>
森下仁丹<4524>
扶桑薬品工業<4538>
大塚ホールディングス<4578>
サカタインクス<4633>
横浜ゴム<5101>
ケーヒン<7251>
明和地所<8869>
■14:00
安藤・間<1719>
西松建設<1820>
新日本建設<1879>
大和ハウス工業<1925>
永谷園<2899>
三菱製紙<3864>
巴川製紙所<3878>
ニチバン<4218>
リケンテクノス<4220>
大日本塗料<4611>
藤倉化成<4620>
アキレス<5142>
タクマ<6013>
日本ピストンリング<6461>
宮越ホールディングス<6620>
北陸電気工業<6989>
ツツミ<7937>
スターゼン<8043>
山善<8051>
東京海上ホールディングス<8766>
※上記スケジュールは予定になっておりますので、発表日時が変更になる場合がございます。
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 7月街角景気ウォッチャー調査
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
<海外>
15:00 独・6月貿易収支(予想:+189億ユーロ、5月:+178億ユーロ)
15:00 独・6月経常収支(予想:+185億ユーロ、5月:+132億ユーロ)
<KO>