12日の米国市場ダイジェスト:ダウは9ドル安、エネルギー関連セクターを中心に売り先行
[14/08/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは9ドル安、エネルギー関連セクターを中心に売り先行
NYダウ ナスダック
終値 :16560.54 終値 :4389.25
前日比:-9.44 前日比:-12.08
始値 :16565.55 始値 :4394.69
高値 :16589.31 高値 :4407.08
安値 :16518.06 安値 :4371.84
12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は9.44ドル安の16560.54、ナスダックは12.08ポイント安の4389.25で取引を終了した。ブレント原油価格が約13ヶ月ぶりの安値水準となるなど、エネルギー関連セクターを中心に売りが先行。小幅上昇に転じる場面もあったが、引き続きウクライナや中東情勢への警戒感も根強く、小動きに終始する展開となった。セクター別では、保険や電気通信サービスが上昇する一方、耐久消費財・アパレルやエネルギーが下落した。
アパレルやハンドバッグのケイト・スペード(KATE)は、予想を上回る決算を発表したものの、利益率の低下が嫌気されて急落。競合のマイケル・コース(KORS)やコーチ(COH)も連れ安となった。データセンターのラックスペース・ホスティング(RAX)は、決算で利益が予想を下回ったことで軟調推移。一方で、ヘッドフォン・イヤーフォンメーカーのスカルキャンディー(SKUL)はジェフリーズが投資判断を引き上げ堅調推移となった。
なお、マーケット終了後にソーシャルゲームのキング・デジタル(KING)が発表した決算は、売上高が予想を下回ったことで、時間外取引で20%を超す下落となっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円25銭、米6月JOLT求人件数を好感したドル買い
ドル・円は102円29銭から102円09銭まで下落し102円25銭で引けた。ロシアは「人道支援」と称しウクライナ国境付近に向けてトラック車列を出発させたとの報道などが緊張を高めリスク回避の円買いやドル売りに拍車をかけた。その後、米6月JOLT求人件数が2001年来の水準に改善したことを好感しドルの買い戻しが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3341ドルから1.3370ドルへ上昇し1.3368ドルで引けた。欧州市場の引けにかけたショートカバーが優勢となった。ユーロ・円は、136円37銭まで下落後、136円72銭へ上昇。予想以上に落ち込んだドイツの8月ZEW現況指数を嫌気したユーロ売りが継続した。ポンド・ドルは、1.6771ドルから1.6816ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9099フランから0.9073フランへ下落した。
■NY原油:反落で97.37ドル、IEA月報を受けて売り先行
NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:97.37 ↓0.71)。96.81ドルまで下落した後、買い戻されたが、97.74ドルまでの反発にとどまった。この日発表されたドイツの8月ZEW景気期待指数が急低下し、需要後退の可能性が懸念されたこと、国際エネルギー機関(IEA)の月報で世界の原油供給は各地の紛争にもかかわらず順調との見方が示されたことを受けて売りが先行した。
その後、取引終盤頃から買い戻しが優勢になったが、日本時間13日夜に米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)の発表が予定されていることや、NYダウ、ユーロ・ドルが下げ渋り気味になったことなどが背景とみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.21ドル -0.01ドル(-0.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.01ドル -0.07ドル(-0.22%)
ゴールドマン・サックス(GS)172.33ドル -0.13ドル(-0.08%)
インテル(INTC) 33.13ドル +0.11ドル(+0.33%)
アップル(AAPL) 95.97ドル -0.02ドル(-0.02%)
グーグル(GOOG) 562.73ドル -5.15ドル(-0.91%)
フェイスブック(FB) 72.83ドル -0.61ドル(-0.83%)
キャタピラー(CAT) 104.33ドル -0.17ドル(-0.16%)
アルコア(AA) 16.19ドル ±0.00ドル(±0.00%)
ウォルマート(WMT) 74.22ドル -0.14ドル(-0.19%)
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