欧米為替見通し:地政学的リスクと米国小売売上高に要注目
[14/08/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日13日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢やイラク情勢に警戒しつつ、米国7月の小売売上高、15日に向けた売り買いを見極める展開となる。
ドル・円のテクニカル分析は、「三角保ち合い」の上辺(102円15銭)を再び上抜けたことで目標値107円を目指す上昇トレンドの可能性が高まっているものの、200日移動平均線(102円30銭)がカベとなり上げ渋る展開となっている。
米国7月の小売売上高は前月比+0.2%と予想されており、米国の7-9月期の国内総生産(GDP)の算出に使用される「自動車ディーラー、ガソリンスタンド、建材などを除く売上高」に注目することになる。
今週末8月15日は、米国債償還・利払いで円買い圧力が強まる日柄、9月末のヘッジファンドの解約45日前告知ルールにより、日本株売り・円売り圧力が強まる日柄となっており、円買い圧力と円売り圧力がせめぎ合う週となっている。
ドル・円の102円台半ばから103円台にかけて控えているドル売りオーダーの背景は、本邦機関投資家が8月15日に受け取る米国債の償還・利払いに伴うドルの売りオーダーだと想定される。
102円付近のドル買いオーダーは、9月末のヘッジファンド解約45日前告知ルールが8月15日となっていることで、ヘッジファンドによる日本株売りに伴うドル買い・円売りオーダーだと想定される。
欧米の投資家が夏季休暇に入り、日本勢もお盆休みで閑散取引となっており、「閑散に売り無し」の主語が、ドル及び円となっている。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・7月失業率(予想:3.0%、6月:3.1%)
17:30 英・4-6月ILO基準失業率(予想:6.4%、前回:6.5%)
18:00 ユーロ圏・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、5月:-1.1%)
18:30 英国中央銀行四半期物価報告
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+1.6%)
21:30 米・7月小売売上高(前月比予想:+0.2%、6月:+0.2%)
22:05 ダドリーNY連銀総裁あいさつ
22:20 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
23:00 米・6月企業在庫(前月比予想:+0.4%、5月:+0.5%)
02:00 米財務省10年債入札(240億ドル)
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