欧米為替見通し:米国のインフレ率と住宅指標に要注目
[14/08/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日19日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・中東)への警戒感が上値を抑える中、米国の7月のインフレ率と住宅着工件数・住宅建設許可件数に注目する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、三角保ち合いを上抜けていることで、目標値107円を目指す上昇トレンドの可能性が高まっている。
米国の7月のインフレ率が、予想通りに前年比+2.0%程度だった場合は、ドルの上値を抑える要因となる。
米国の7月の住宅着工件数、住宅建設許可件数が予想通りに改善していた場合は、ドル買い要因となる。
22日のジャクソンホール・シンポジウムでのイエレンFRB議長の講演のテーマは「労働市場」であり、イエレンFRB議長が注視している9つの雇用関連指標「イエレン・ダッシュボード」の内、6つがリセッション(景気後退)前の水準を回復していないことで、ハト派的な見解が再表明されると予想されている。
リスクシナリオとしては、木曜日に発表される米国8月の雇用統計の調査対象週(8月12日)の新規失業保険申請件数が大幅に減少し、米国の労働市場の改善期待が高まる場合だが、現状では、イエレンFRB議長の労働市場への懸念が払拭される可能性は低い。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・7月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、6月:+1.9%)
17:30 英・7月生産者物価算出コア指数(前年比予想:+0.9%、6月:+1.0%)
21:30 米・7月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%、6月:+2.1%)
21:30 米・7月住宅着工件数(予想:96.6万戸、6月:89.3万戸)
21:30 米・7月住宅建設許可件数(予想:100万戸、6月:97.3万戸)
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