欧米為替見通し:新規失業保険申請件数に要注目
[14/08/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日21日の欧米市場のドル・円は、明日のジャクソンホール・シンポジウムでのイエレンFRB議長の「労働市場」に関する講演を控えて、米国8月の雇用統計の調査対象週の新規失業保険申請件数を見極めることになる。
明日のジャクソンホール・シンポジウムでのイエレンFRB議長の講演「労働市場」では、イエレンFRB議長が「イエレン・ダッシュボード」で注視している9つの雇用関連指標の内、6つがリセッション(景気後退)前の水準を回復していないことで、労働市場に対する懸念が再確認されると予想されている。
本日発表される新規失業保険申請件数は、米国の8月の雇用統計の調査対象週(8月12日)の数字であることで、予想(30.3万件)を大幅に下回り30万件を割り込んだ場合、米国の8月の雇用統計が大幅に改善する可能性が高まることで、イエレンFRB議長の懸念が和らぐことになる。逆に、予想を大幅に上回った場合、イエレンFRB議長による労働参加率や不完全雇用率への懸念を裏付けることになる。
バーナンキ第14代FRB議長は、2007年から2012年までのジャクソンホール・シンポジウムでの講演後に、ニューヨーク株式市場を上昇させて、ウォール街から愛されてきた。
イエレン第15代FRB議長も、最初の記者会見での失言(「かなりの期間」=6ヶ月程度)以外は、発言の度にニューヨーク株式市場を上昇させてきており、ウォール街の女神となっている。
明日も、ウォール街は、自然失業率、不完全雇用率、労働参加率への言及によるポジティブ・サプライズを期待している。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:30.3万件、前回:31.1万件)
23:00 米・7月中古住宅販売件数(予想:502万戸、6月:504万戸)
23:00 米・7月景気先行指標総合指数(予想:+0.6%、6月:+0.3%)
23:00 ユーロ圏・8月消費者信頼感指数(予想:-9.1、7月:-8.4)
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