前場に注目すべき3つのポイント〜水素やロボットなどテーマ関連中心の物色か
[14/08/26]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
26日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均はこう着も、テーマ株物色は活発化へ
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
■前場の注目材料:大阪ガス<9532>、LPガスから水素生産
■日経平均はこう着も、テーマ株物色は活発化へ
☆日経225想定レンジ:上限15650円-下限15550円
26日の東京市場は、個人主体によるテーマ株物色が活発になりそうだ。25日の米国市場は、ドラギECB総裁発言を受けた追加緩和期待による欧州市場の上昇の流れを受けて買いが先行した。NYダウ、ナスダックともに上昇し、S&P500指数は最高値を更新し一時2000ポイントに乗せている。
ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の15595円、円相場は1ドル104円05銭辺りと前日から若干円高に振れている。シカゴ先物や円相場を見る限りでは、日経平均は引き続きこう着感の強い値動きになりそうだ。
また、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領、それにEUの代表らが26日に会談する予定である。停戦に向けた動きへの期待が高まる半面、進展が見られなければ改めて地政学リスクへの警戒感が嫌気される可能性がある。そのため、これを見極めたいとするムードが方向感を掴みづらくさせる。
一方、個人主体のテーマ性のある材料株物色の広がりは期待できそうだ。25日の動向をみても、サイバーダイン<7779>が信用規制解除を受けて動意付き、これが他の介護・支援ロボット関連に波及。また、ミクシィ<2121>への物色が再び強まっている。
そのほか、菅官房長官が、エボラ出血熱の治療に効く可能性がある未承認薬について、提供する用意があると表明。この報道を受けて富士フイルム<4901>が後場一段高となったほか、バイオベンチャーに買いが波及するなど、良好な需給状況が窺えた。
本日については、政府がバングラデシュのベンガル湾沿海部での産業地帯建設の支援に乗り出すと報じられており、社会インフラ関連への手掛かり材料。また、大ガス<9532>は家庭用燃料に使う液化石油ガス(LPG)から燃料電池車用の水素をつくる装置を年内にも開発、販売を始めると報じられている。水素ステーション関連のほか、LPガスを手掛ける企業についても、関連銘柄の一角として位置づけられる可能性。
さらに、経産省は企業が設備を集約して省エネを進める動きを支援。シンガポール政府投資公社(GIC)が、東京駅前の大型ビルを買収する方向で最終調整。など、省力化や含み資産関連などへのテーマ物色なども意識されそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り560万株、買い770万株、差し引き210万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月19日(火):210万株の買い越し
8月20日(水):160万株の買い越し
8月21日(木):150万株の売り越し
8月22日(金):10万株の売り越し
8月25日(月):70万株の売り越し
■前場の注目材料
・政府、バングラデシュに6000億円支援
・大阪ガス<9532>、LPガスから水素生産
・経産省、ロボット開発支援を強化で概算要求に60億円
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 7月企業向けサービス価格
<KO>